Duolingo English Testの概要と勉強法を徹底解説【まとめ】
最近、耳にするようになってきたDuoligo。英語を勉強したい人は1回ぐらい、アプリをダウンロードしてみたという人も多いのではないでしょうか?
しかしこのDuoligo、近年では“Duolingo English Test”つまり「英語のテスト」としても名を馳せつつあります。
英語のテストと言えばIELTSや英検などなど様々ありますが、Dulingoテストはオンラインで、安価に受験できることもあってか、コロナ禍で大きくユーザーを伸ばしています。
この頁ではこのDuolingo English Testについて徹底解説しつつ、その勉強法についても触れていきたいと思います。
Googleトレンドで見るDuolingoの攻勢
上の表は、TOEFLとIELTSとDuolingoのGoogle(日本)の検索回数を比較した表です。
期間は2017年1月1日から2022年末までの6年間の推移です。
見れば分かる通り、TOEFLが減少傾向であるのに対し、IELTSが微増。Duolingoが増加傾向にあり、追いつく勢いです。
もちろん、あくまでもこれは検索する回数でしか有りません。またDuolingoは英語学習アプリも出しているので、テストだけを行うIELTSやTOEFLとは単純な比較は出来ません。
しかし、Duolinoの勢いがすごいことも同時に事実。
Duolingoの世界的な成長と注目度
テストの普及は、Duolingoの英語アプリのユーザー増加が背景にある。
ゲーム感覚で言語の学習が出来る。しかも無料で。、
さらに、コロナ禍での自宅学習者が急増したおかげてもの凄い勢いで普及した。
その勢いにのって、教育機関や企業とも連携。これらの戦略は秀逸ですね。世界中で注目度が高まり、今後も成長が期待できそうです。
Duolingo English Testってどんなテスト?
という訳でDuolingo Englishi Testについて調べていきましょう。
まずはどんなテストかって話しです。
運営会社のサイトではテストの特徴として、以下の3つを挙げています。
- 英語力の認定テストの新しいカタチ
- 厳正な調査研究と業界トップのセキュリティで確かな保証
- オンラインでいつでもどこでもアクセスが可能
サブスコアによる語学力へのさらに深い洞察…
ホームページを直訳してみても、なんだか分かりにくいですね。
要は、テクノロジーを駆使し、今までとは違った形で英語力を判定している「ちゃんとしたテスト」だって事を言いたい訳ですね。
実際、英語のスキルを測定するためのオンラインテストとしては革新的。英語教育や留学の分野において、その信頼性と便益性が高く評価されてきています。
テストの構造とフォーマット
テストの構造は、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの主要なスキルセクションに分かれています。
最近の試験は全部4技能になってきていますが、Duolingoも同様です。
テストのフォーマットは時間制限内で進行し、各セクションは特定のタスクや演習に焦点を当てています。
認定を受けている国や機関
Duolingo English Testは世界中の多くの国や教育機関によって認定されてきています。
多くの方は留学目的で活用しているようですが、ビジネスシーンなどでも使われるようになっています。
日本の高校や大学ではまだまだですが、多くの国々で、教育機関や企業がDuolingoのスコアを公式に受け入れ始めているのです。
TOEFLやIELTSとのスコア相関性
Duolingoが発表しているレポートを見てみると、TOEFLやIELTSとは上の図の様にテストの相関性が出ています。
実際、テストを受けてみると分かりますが、解いている時間は1時間のシンプルなものです。こんなテストで本当に英語力が分かるの?と疑いを持つ人もいるでしょう。
AIを活用して出来るだけ、お金と労力に負担をかけずに英語力判定をできるように努めた訳ですが、結果がこの通りです。
「結構、ちゃんとしたスコア出てるじゃん!」
「結構、スコアに幅が出ちゃってるね」
図をみての、受け取り方はひと様々になりそうですね。
Duolingo/TOEFL/IELTSのスコア換算表
上に、TOEFL/IELTSとのスコア換算表を載せておきます。
また、留学目的でスコアを取りたいという方は、どれぐらいのスコアを目標にすべきか?
という点ですが、例えば米コミュニティカレッジなどを考えている方だとミニマムで70点。海外の名門四年制大学を目指すなら100点程度は欲しいところです。代表的な大学のスコアを以下に。
大学名 | スコア | ランキング |
---|---|---|
Harvard University | 125 | 5位 |
University of Chicago | 105 | 10位 |
The Australian National University | 100 | 27位 |
King’s College London | 115 | 35位 |
University of British Colombia | 100 | 46位 |
Duolingoを運営している会社について
Duolingoを運営している会社は2011年に設立されました。本社はアメリカのペンシルバニア州、ピッツバーグ。支社はニューヨーク、シアトル、北京とベルリンにあります。残念ながら日本には無いようですね。
前述したようにDuolingoはテスト以外にも英語教育アプリを提供しています。実は、このアプリは2012年にリリースされており、累計5億ダウンロードを突破し今や世界中でもっともダウンロードされた教育アプリになっています。
そして、2021年7月にはNASDAQに上場!現在は英語だけでなく40言語を学ぶことができるようです。
Duolingoテストの特徴は?
では、ここからはテストについて解説してきましょう。
すごい簡単に言うと、かなり安く、手軽に受けれるテスト。それがDuolingoです。
まだテストとして受け入れられている大学の数はTOEFLやIELTSには及びませんが、その数もどんどん伸ばしています。とりあえず、特記項目を5つ挙げました。
① 完全にオンラインで受験
② テストの所要時間は1時間
③ 結果の通知が48時間(2日)で来る
④ 受験料金はUS49ドル+TAX
⑤ 受け入れている大学の数:4000
それぞれの解説をしていきます。
①完全にオンラインで受験
これは言葉の通りですね。
Duolingoテストは、ご自宅の誰も人が入ってこない静かなスペースで、受験しま
す。
よって、試験会場に行く必要は有りません。
②テストの所要時間は1時間
テストの所要時間は60分で完了。TOEFLやIELTSは3時間程度はかかるので、比較すると大分、負担は少ないですね。
・試験の準備に(5分)
セットアップやテストの規則と要件の説明
・適応型のテスト(45分)テストは、以下のような流れで進められます。
・オープン・エンド型の質問(10分間)
インタビュー形式で色々と聞かれます。これはスコアには反映されませんが、出願する際に教育機関にも提供されるため重要です。
③結果の通知が48時間(2日)で来る
Dulingoは結果が来るまでの期間が短いです。
試験を受けてからわずか2日以内にメールで届きます。
これは他の試験よりも圧倒的に早いです。
④受験料金はUS49ドル+TAX
受講料金が安い。
TOEFLは235ドル
IELTSは25,380円
ここから考えても、海外大学に出すための英語要件をクリアするためのテストとしては格安です。
⑤受け入れている大学の数は4000
海外教育機関の出願要件として認可されている数は2023年1月現在で4000。TOEFLやIELTSが11,000程度なので、そこからすると見劣りします。
主要な大学やコミュニティーカレッジは使えるようになって来てはいますが、まだどこでも認められているという訳では有りません。
よって、まずは出願する予定の大学や教育機関がDuolongoテストを受け入れているのかを、まずは調べておくことが重要です。
いずれはTOEFLやIELTSにも追いつくかも、ですね。
Duolingoテストのデメリット
自分も受験してみましたが、試験を受けて1時間たって見返してみたら、なんと「受けた試験は無効です!」と出てしまいました。
理由はバックでなにか他のアプリが動いていたんだと。
「ダメならもっと早く言えよ!!受け終わってから言うなよ!!」
全アプリを閉じてからやったつもりなのに…なんででしょ。2度とやる気が起きず、自分はそのままです。
しかし、ググってみると同じ現象の人も結構いるようです。
つまり自宅で受けられる試験だからこそ、PCやネット環境のチェックなども自分でやらないといけません。今回のように上手くいかなかった時、理由が分からない時に誰も頼れないのは困りますね。
こんな人におすすめ
結論、海外の大学、大学院進学を目指すのであれば、現時点では、Duolingoの対策だけをするのはオススメしません。理由は、まだ使える大学がTOEFLやIELTSなどの半分にも満たないので、受験できる大学の数が限られてしまうからです。
でも以下のような使い方は良いと思います。
1)TOEFLやIELTSの準備をしている人が、Duolingoも受け、スコアの良い方を提出する。
2)行きたい大学が決まっており、Duolongoテストを受け入れている
3)あくまでも英語力を向上させるための試験として活用する。安いので良いかと!
Duolingoの対策・勉強法について
Duolingo英語テスト(DET)はTOEFLやIELTSと比較して英語力の判定方法が独特です。よって、攻略のコツが少なく対策が難しいテストです。
試験自体はアダプティブ、つまり英語力によって出題される問題が変わるので、難しいと感じることはTOEFLやIELTSと比較すると少ないかもしれません。
しかし受けてみると分かりますが、Duolingoの試験問題はとにかく独特です。
1) 模試を受け、テスト形式に慣れる
Duolingoのウェブサイトにいけば、無料の攻略ガイドと模擬テストがあります。
試験の構成を理解すべく、テストを受けてみましょう。
何にせよ、まずはこれをやることです。
2) 語彙を増やす
Duolingoでは単語のリストが出ます。単語の音を聞いて、または並んでいる単語の中からそれが本当に存在する英単語なのかを判定するパートがあります。
よって、高得点をとるには単語力が必要となります。
ただ、単語の意味を言えるというよりは「その単語が実際に存在しているのか」がわかれば良いので、完璧に覚えようとするのではなく、出来るだけ多くの単語に触れておくことが重要です。
使用教材はTOEFLやIETLSの教材で良いかと思いますが、音声を聞いて判断できるように、アプリなどを上手く利用するのも手です。
3)写真を説明する練習をする
写真をみて内容を説明するスピーキング問題が出ます。
これに対応できるように、インスタグラムやフェイスブックなどの写真を見て、自分なりに説明出来るようになっておきましょう。
4) 発音練習
テストでは発音もみられます。短い文章を声に出して読むトレーニング、ブログの記事やニュース記事を発音を意識しながら読みましょう。
5)ディクテーションの練習
Duolingoテストには、短い英語の文章を聞き取り、書き取る部分が有ります。ポッドキャストやYouTubeのビデオを英語で聞いて、自分で書いてみる。つまり、ディクテーションを反復しておくのが有効です。
また、発音の練習にもなるので、それを声に出して繰り返し読みましょう。
Duolingoを本格的に対策をしたい方へ
最後に私たちの話しをさせてください。
当校、イングリッシュイノベーションズはTOEFLやIELTSなど英語試験対策の専門校です。2014年に日本に誕生して以来、3万人以上のスコアアップをサポートしてきました。
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