採用・昇進時に求められる基準、TOEICは何点?スコア別企業一覧【まとめ】
就職活動をする上で、今やTOEICは必須の資格になりました!実際、企業の応募要件にTOEICスコアの提出が条件となっている会社はとても多いです。
また、会社の中での昇進の条件としても活用されており、TOEICスコアを持っていないと昇進ができない…
といった状況は近年では珍しくなくなりました。
当校、イングリッシュイノベーションズは、英語学校を運営するものとして、現在の日本企業が求めるTOEICのレベルを日々調査しています。
と言うのもTOEICを勉強する上で、目標スコアの設定がとても重要になるからです。
「自分は何点を目指すべきなのか?」
「就職したい企業は何点を求めているのか?」
という訳でこのページでは、企業が必要としているスコアというテーマで、様々なデータを紹介してきたいと思います。自分のゴール設定の参考に、またはモチベーションに、繋げて頂ければ幸いです。
- 目次 -
採用時、企業が求めるスコアは
「2019年度英語活用実態調査」(2019年)
履歴書にTOEICスコアを書いて自分の英語力をアピールする。これは高いスコアを持っている人なら誰もがやっている事です。そこで、実際、どれぐらいの企業が、どれぐらいのスコアを求めているのでしょうか、データで見てみましょう。
上の表は「2019年度英語活用実態調査」の結果になります。
この表によると、採用時にTOEICのスコアを求める、または参考にしている会社は半分程度です。
あれ、思ったよりも少なくないですか?自分はこのデータを初めて見た時はそう思いました。しかし、よく見みてみると、これは日本全国の企業を対象としています。つまり田舎の会社も、規模の小さい会社も含めてのことです。
「上場企業における英語活用実態調査」(2013年)
という訳で、今度は上場企業に絞ってみました。
こちらは2013年のデータなので、かなり古いデータですが、このデータでは約70%の企業が参考にしている、と回答しています。
つまり、2013年ですら7割ということは、より世界がグローバル化して今、それどころじゃない率で英語力が求められている事と思います。
新入社員に期待するTOEICスコア
上の表から、2019年時点では新入社員に求めるスコアの平均は企業・団体全体で545点でした。ただ、これも日本全国が対象なので、都市の企業はもう少し高い点数を設定している傾向にあります。
また、もちろんですが、企業や業界・部署によっても求めるスコアは異なります。海外に事業を展開してる会社、または海外展開を目指している会社は高いスコアを当然求めることでしょう。楽天なんかも新卒は全員800点超えだそうですし…。逆に国内向けに限定して事業を展開している企業はさほど高いスコアを求めていないかもしれません。
ちなみにTOEICテスト、2021年8月のTOEICの平均スコアは614.5点でした。直近10回分の平均スコアをまとめても612.5点でした。以前まではTOEICのスコア平均は580点と言われていましたが、ここ数年でかなり平均点も上がり、今後企業が求めるスコアはさらに高くなると予想できます。
中途採用社員に期待するTOEICスコア
一方、中途採用に求める平均スコアは平均620点。若干ですが、中途の方が高くなっています。
中途雇用をされた社員は即戦力を求められています。日本企業の海外進出企業が増えている昨今、今すぐにでも海外で活躍できる人材が求められているのかもしれません。
以下で具体的な数字データを企業別に出しているので、そちらも参考になさってください。
英語を武器にするために必要なスコアの結論
私なりの結論ですが、もしTOEICのスコアをこれから上げたい人は以下を目安に目標設定すると良いでしょう。
600点…半分より上
700点…上位27%。ある程度、英語力があることをアピール出来そうです。
800点…上位11%。英語を使ってビジネスができることをアピール出来そうです。
最速でスコアアップをしたい、使える英語を身につけたいという方はぜひ、当校のHPも見てみてくださいね。
昇進時にTOEICスコアが必要な業種・業界
TOEICのスコアは会社の中で昇進する上でも参考にされています。
「上場企業における英語活用実態調査」(2013年)の情報によると、具体的な数字で言えば15.8%の企業で異動、昇進・昇格の要件となっております。
業界別にみると、情報通信・通信サービス、商社の業界で圧倒的に求められています。特には必然的に海外との取引や輸入・輸出等での英語のやりとりがあるため、社員全体で英語の必要性が必須となっているのです。とは言え、どの業種でも英語ニーズは確実に増えてきています。企業によっては既に主任・係長、課長以上の昇進条件でTOEICスコアが必要なところも増えてきています。
英語は日本で最も人気の習い事。これから入社してくるライバル社員たちはすでに高いTOEICスコアを持って入社してくるという訳です。
必要に迫られてから、TOEICなどの英語テストの対策をするのも良いですが、現在日本社会全体の動きとしてにある程度の英語スキルが求めらています。
採用・昇進時に求められるTOEICは何点?スコア別企業一覧
何点を求められているのか、スコア別に見てみましょう。
600点以上求める会社
採用
- 出光興産
- 王子製紙
- 大正製薬
- 大和ハウス工業
- ニトリホールディングス
昇格・昇進
- 住友林業
- マツダ
- トヨタ自動車
- 日本IBM
- 富士通
- 住友商事
- NEC
- 三井物産
- 富士通
- 丸紅
- 日立製作所
- 横浜ゴム
- 日本ビクター
- 楽天
海外赴任
- キャノン
- 大成建設
表を見る限り、やはり大手を受ける方は600点は最低限必要のようですね。足切りの条件としている会社も少ないないようです。
今や基準値がさらに上がっている企業もあります。日本の企業でも輸出入がある企業は英語の必要性は必須となるでしょう。
650~730点以上求める会社
採用
- アサヒビール
- 佐川グローバルロジティックス
- シチズンホールディングス
- 三菱自動車(700点以上)
- 東京電力(700点以上)
- ブリジストン(700点以上)
- ヤマト運輸(700点以上)
- 三菱電機(700点以上)
- ファーストリテイリング(700点以上)
- NTT東日本(700点以上)
- 武田製薬(730点以上)
- ソフトバンク(730点以上)
昇格・昇進
- 日立製作所
- 双日
- ソニー
- ブリジストン
- 楽天
- キリンビール(700点以上)
- ファーストリテイリング(700点以上)
- シャープ(700点以上)
- 伊藤忠商事(700点以上)
- 住友商事(730点以上)
- 日本IBM(730点以上)
- 丸紅(730点以上)
- タバコ・ジャパン合同会社(730点以上)
海外赴任
- みずほ証券(700点以上)
- 資生堂(700点以上)
- シャープ(700点以上)
- 伊藤忠商事(700点以上)
- 住友商事(730点以上)
- 丸紅(730点以上)
- 三井物産(730点以上)
入社時では600点でよかった企業も、昇進の際にさらに上のスコアを求められるような企業も出てきました。
また、テレビなどでも良く聞くような会社、世界に名を馳せていれば会社ほど高いスコアを求めてきています。
また入社しても役職があがるにつれ、会議等で海外とのやり取りは密に取るようになるため、入社後もTOEICの勉強は必須となるでしょう。
800点以上求める会社
採用
- 韓国サムスン(900点以上)
- 韓国LG
- 韓国ヒュンダイ
- 住友不動産
- 野村不動産
- 野村ホールディングス(860点以上)
- NTTコミュニケーションズ(860点以上)
昇格・昇進
- 韓国サムスン
- 日立製作所
- 三井住友
- KDDI
- サイバーエージェント
- 京葉銀行(830点以上)
海外赴任
- 富士通(860点以上)
- 三菱商事(860点以上)
韓国の企業が求めるTOEICスコアは日本の企業と比べてもかなり高いです。
韓国では、日本以上に大企業に勤めることを重要視している人が多い傾向にあります。例えば世界的に有名となったサムスンに入社するためには900点を越えなくてはいけません!
TOEICが公開している情報によれば、900点以上持っている人というと、全体の約3.6%しかいません。日本人ももっと頑張らないと、世界からどんどん遅れをとってしまうかもしれませんね。
TOEICスコア分布図
あなたがとったTOEICスコアの世の中の該当レベルは上のグラフでCheckしましょう!
これを見ればあなたの英語力はどの位置にあるか、どれぐらいの英語力があるかも自分で把握できますね。
何かをはじめるときは、まずは現在の自分の立ち位置を知ることが非常に重要です。あなたが将来どんなことが出来る人になりたいか。その為にはTOEICの取得が必要でしょうか?
もしYESの場合は、何か始めるのに遅すぎることはありません。具体的にどうスコアを上げていくのかを考えていきましょう。
英語でアウトプット出来る力まで求める企業も増加傾向
近頃は通常のTOEIC試験では測れないSpeaking, Writingスキルを求める会社も増えてきています。聞く読むといったインプット力だけでなく、話す、書くといったアウトプット力も求めらてきています。
その証拠に最近ではGMAT(英語(Verbal)、数学(Math)、ライティング(Analytical Writing)、総合分析能力(Integrated Reasoningのセクションに分かれた能力判別テスト)やTOEICスピーキング、ライティング試験の取得を求める企業も増えてきています。さらに、外務省ではTOEICではなくTOEFLを条件としています。
これは読む聞くだけじゃダメ。アウトプットも出来るかを確認したいという事に他なりません。
日本人はスピーキングが本当に苦手。当校でもスピーキングのスコアを伸ばしたくて駆け付けてくる生徒さんもたくさんいます。
TOEICのスコア、どうやって伸ばせばいいのか分からない!?
まとめると、企業が求めるスコアは業種やポジションなどによっても異なります。
しかし、ざっくり言えば新卒で履歴書に書けるレベル最低スコア550点、
中途採用の転職での最低スコア600点、
外資系や海外展開をしている会社だと800点程度は欲しいところです。
目標とする点数が決まったら早速実践。
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