IELTSスコアを初心者が最短で確実に伸ばす勉強法【IELTS9.0講師が伝授】
こんにちは。
今回はIELTSのスコアを短期間で確実に伸ばす勉強法について正木先生が解説します。
この内容はYouTube動画でも詳しく話しているので、「動画で学びたい!」という方は以下のリンクからチェックしてください。
本題の前に正木先生とは?
正木伶弥
・TOEFL120点、IELTS9.0、英検1級
・日本生まれ日本育ち
・高校と大学はイギリス
・大学在学中に英語指導資格であるCELTA取得
・IDP公式IELTS教員研修終了
・British Council 認定 IELTS Expert
・著書2冊出版
日本人で数少ないブリティッシュ・カウンシル公認のIELTS Expertである正木伶弥先生。
IELTS9.0・TOEFL満点・英検1級の実績がある正木先生が、自身の経験をもとにIELTS勉強法を語ってくれます。
正木先生のIELTS勉強法に対する基本的な考え方
IELTSのスコアを効率的に伸ばすためには、各セクション(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の特徴を理解し、学習を工夫することが重要です。
特に大切なのが「リサイクル」という考え方です。
例えば、リーディングで学んだフレーズや文法はライティングにも活かせますし、リスニングで覚えた表現はスピーキングにも応用できます。
各スキルを別々に学ぶのではなく、総合的に学び、活用することで効率的にスコアアップが可能です。
IELTSリーディング勉強法:初心者も上級者も数をこなすことがカギ
最終的には、できるだけ多くの模試を解くのがベストです。
目標スコアと必要な問題数を決める
まず、自分が目指すスコアに応じて「40問中何問正解すればよいのか」を明確にしましょう。
目標スコアによって必要な正解数が変わります。
目標スコア | 必要正解数(目安) |
6.0 | 23〜25問 |
6.5 | 26〜29問 |
7.0 | 30〜31問 |
7.5 | 32〜34問 |
大半の人は、目標スコアを達成するために20問後半、または多くても30問正解する必要があるのではないでしょうか。
例えば、バンドスコア6.5を目指す場合、最低でも25問以上正解する必要があります。
問題形式を分析する
IELTSリーディングの出題形式は基本的に決まっています。
- 穴埋め問題(Summary Completion)
- 選択問題(Multiple Choice)
- マッチング問題(Matching Headings / Features)
- TRUE / FALSE / NOT GIVEN問題
IELTSのリーディングでは、問題の内容が異なりますが問題形式は毎回ほぼ同じです。
問題形式を把握し、自分が得意不得意を理解することで効率よくスコアを伸ばすことができます。
模試を解きまくる
本番に近い形式のIELTS公式問題集(Cambridge IELTS)などを活用し、できるだけ多くの模試を解くことがベストな勉強法です。
IELTSリスニング勉強法:スクリプトを活用する
リスニングもリーディングと同様、40問出題される形式は変わりません。
まずは、目標スコアを達成するために何問正解すればよいのかを把握しましょう。
スクリプトを活用して理解を深める
IELTSリスニングではスクリプト(台本)を見ながら学習することが非常に効果的です。
- スクリプトを見て新しい単語や表現をチェックする
- なぜこの選択肢が正解なのか?を分析する
- 話し手の発音やイントネーションを意識する
特にIELTSリスニングでは引っかけ問題が多いため、スクリプトを使って「なぜこの選択肢が正解なのか?」を理解することが重要です。
さらにスクリプトを使う学習法は会話表現を理解するのに適しており、スクリプトから新しい表現を学ぶことができます。
シャドーイングでスピーキング力も強化
シャドーイングとは、音声を聞きながら即座に復唱するトレーニング です。
- イントネーションや抑揚を真似する
- 音のつながり(リンキング)を意識する
- 意味を理解しながら話す
これらを意識しながらシャドーイングを行なっていきましょう。
シャドーイングを続けることでリスニング力だけでなくスピーキング力も同時に向上します。
シャドーイングの際は、内容を覚える必要はなく、音声と同時に発話し、イントネーションやスピードを再現できるくらいを目指しましょう。
「正木先生がおすすめするIELTSリスニングの勉強法」はこちらでも詳しくご紹介しています!
【リスニング】IELTSスコア9.0の講師が教えるリスニングの対策方法
IELTSライティング勉強法:構成を理解する
ライティングでは、まずストラクチャーを理解することが大切です。
タスク1とタスク2の違いを理解する
IELTSのライティングには、タスク1とタスク2の2つの課題があります。
タスク1は、グラフや地図などの視覚的な情報を要約するもの、タスク2はエッセイ形式で自分の意見を述べるものです。
それぞれ異なるストラクチャーを持っているため、まずはタスク1とタスク2の構成を確実に把握しましょう。
タスク | 内容 | 文字数の目安 |
タスク1 | 図表・グラフ・地図などの要約 | 150~220語 |
タスク2 | 意見を述べるエッセイ | 250~300語 |
文字数の最低基準として、タスク1は150ワード、タスク2は250ワードが求められます。
過去問を繰り返し書く
ライティングの実践としては、過去問を活用し、ストラクチャーに沿って多くの文章を書くことが重要です。
書けば書くほど上達するので、過去問を活用して以下の練習を行いましょう。
- タスク1はデータの比較や変化を明確に述べる
- タスク2は意見を明確にし、論理的に展開する
- 同じ問題を繰り返し書いて表現力を高める
特にタスク2は、同じ問題を繰り返し書くことも効果的です。
スペルミスは減点対象となるため、スペルチェック機能をオフにして練習することをおすすめします。
スピーキング勉強法:流暢さを重視する
正しい答えより「スムーズに英語を話す」ことが重要
スピーキングの採点基準では、「問題に正しく答えているか?」という項目は含まれていません。
つまり、質問に対する答えの内容よりも、流暢に話せるかどうかが評価のポイントとなります。
- わからない質問でも止まらずに話し続ける
- 簡単な言い回しを使ってもOK
- 自分の意見を論理的に述べる練習をする
重要なのは、会話が止まらずにスムーズに続けられること。
質問の内容が分からない場合は、分からない理由を説明するだけでも構いません。
実際に人と話す機会を増やす
IELTSのスピーキング試験は必ず人間が相手になるため、人と話す機会を増やすことが最も効果的な対策です。
ネイティブとの会話練習ができる環境があればそれが望ましいです。
オンライン英会話を活用するのも良いですが、講師がIELTSの採点基準を理解していない場合もあるため、その点には注意が必要です。
IELTSの採点基準を理解していて、しっかりと添削やフィードバックをもらえる講師を選ぶようにしましょう。
まとめ
IELTSのスコアを効率的に伸ばすためには、各セクションの特徴を理解し、適切な対策を行うことが重要です。
リーディング → 目標スコアを意識しながら問題形式を分析し、模試を繰り返し解く
リスニング → スクリプトを活用し、シャドーイングでスピードと発音を強化する
ライティング → ストラクチャーを理解し、過去問を繰り返し書く。
スピーキング → 流暢さを重視し、なるべく多くの会話機会を作る。
最後に
IELTS公認パートナー校に選ばれているイングリッシュイノベーションズ。
イングリッシュイノベーションズでは、IELTSの対策からライティング/スピーキングの添削まで、ネイティブ講師から直接、指導を受けりことができます。
IELTSスコアは勉強法を知っている向上を目指す方は、ぜひ無料体験レッスンを活用してみてください。