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【IELTS未経験者必見!】IELTS初受験の前に絶対やっておくべき学習ガイド|無料模試・教材・学習順序を解説

IELTSを初めて受けようと思っている方は、「何から始めればいいの!?」と不安になっているかもしれません。

英検などの英語試験とは異なり、試験中はすべて英語で進行するため、戸惑う方も多いはず。

この記事では、公式団体のリソース活用法から、無料模試の使い方、効率的な学習ステップまで、初心者が押さえておくべき基礎知識を丁寧に解説します。

 

今回の内容はYouTube動画でもまとめているので、「動画で学びたい!」という方は下記からチェックしてください。

 

「しっかり勉強したい!」という方は、この記事で徹底解説しているので、ぜひ最後まで読んで確実にスコアを取得しましょう!

それではこの記事を読んで、失敗しないIELTS対策を始めましょう!

 

本題に入る前に正木先生って?

正木先生

正木伶弥

・TOEFL120点、IELTS9.0、英検1級

・日本生まれ日本育ち

・高校と大学はイギリス

・大学在学中に英語指導資格であるCELTA取得

・IDP公式IELTS教員研修終了

・British Council 認定 IELTS Expert

・著書2冊出版

日本人で数少ないブリティッシュ・カウンシル公認のIELTS Expertである正木伶弥先生。

IELTS9.0・TOEFL満点・英検1級の実績がある正木先生が、自身の経験をもとにIELTS勉強法を語ってくれます。

IELTS初心者が知っておくべき基本情報

UCLAはTOEFL100点、IELTS7.0必要

IELTSは他の英語試験とは異なる特徴を多く持っており、初めて受ける人にとっては戸惑う点が多くあります。

ここでは、試験形式や運営団体の違いなど、IELTS特有の基本事項について解説します。
試験対策を始める前に必ず押さえておきたいポイントを把握しておきましょう。

IELTSはすべて英語!TOEICや英検との違いに注意

IELTS(アイエルツ)は、日本国内で受けられる英語試験の中でも、特に「実践的な英語力」が求められる試験です。

最大の特徴は、試験全体が完全に英語で実施されること。申し込みフォーム、試験案内、当日の指示文、すべて英語。
試験が始まれば日本語は一切登場しません。

この点は、英検やTOEICといった日本で馴染みのある試験と大きく異なります。

英検では設問が日本語で書かれていたり、TOEICでも申込手順などに日本語のサポートがありますが、IELTSはそういった配慮はありません。

そのため、「問題そのものの難しさ」以前に、「試験形式や指示文が英語であること」によって初学者は戸惑いがち。

リスニング中に「今の指示、ちゃんと聞き取れてたかな…」と不安になるのは、誰しもが通る道です。

これを防ぐには、あらかじめ公式模試などで本番と同じ環境を体験しておくことが重要です。英語での指示に慣れていれば、本番中の不安や緊張も軽減されるでしょう。

 

複数の運営団体を理解しよう(IDPやBritish Councilなど)

IELTSは世界中で実施されており、日本では主に「IDP」と「British Council(ブリティッシュ・カウンシル)」という2つの団体が試験を運営しています。

両者の違いはそこまで大きくありませんが、初心者にとっては以下のような違いを理解しておくとスムーズです。

IDPBritish Council
試験会場数比較的多い都市部に集中
サポート体制日本語サポートや練習教材が充実品質が高い
無料リソース模試や動画が豊富講義・説明資料が多い

 

初心者には、IDPの公式サイトの活用がおすすめです。

無料の模擬試験、練習問題、動画レッスンなどが豊富に用意されており、特に「これから勉強を始める人」にとって心強い味方になります。

また、IELTSの情報は公式以外にもネット上にさまざまありますが、最も正確かつ信頼性が高いのは「公式団体の発信する情報」です。初心者は、まずIDPやBritish Councilの公式サイトを「辞書代わり」に使う感覚で、くり返しアクセスするようにしましょう。

 

公式サイトで無料模試を受けてみるべき!そのメリットとは?

IELTSの運営団体であるIDPやBritish Councilの公式サイトでは、無料で受けられる模擬試験や練習問題が数多く用意されています。

これらの公式模試には、次のようなメリットがあります:

本番と同じ形式・ボリュームで出題される
→ 実際の試験の“サイズ感”や集中力の配分を体験できる

採点用の解答・スコア換算表が付属
→ 解いた後に自分のレベルがどれくらいか客観的に把握できる

完全無料で利用可能
→ 書籍や有料教材を買う前に、自分のレベルをチェックできる

特におすすめなのは、リーディング60分、リスニング約30分の“フルサイズ模試”を受けることです。

これにより、本番の試験がどれほど集中力を要するものなのかを体感できます。

ただし、1時間以上の模試をいきなり受けるのが不安な方は、小分けにされた練習問題から始めるのもOKです。例えば、リーディングの「パート1だけ」やリスニングの「セクション1〜2だけ」といった取り組み方もできます。

最も大切なのは、「解いてみる」こと。どれだけ勉強法を調べても、実際の問題を体験しない限り、試験対策は始まりません。

リーディングとリスニングから始めよう

IELTSを初めて受ける方がまず手をつけるべきは、リーディングとリスニングの模擬試験です。

この2つのパートは「答えが明確に存在」しており、自己採点が可能なため、初学者にとって非常に扱いやすいのが特徴です。

特に、英語学習を始めたばかりの方は、スピーキングやライティングの対策から入るのは避けるべき。なぜなら、これらのセクションは自分で答えを評価するのが難しく、初心者がいきなり取り組むにはハードルが高すぎるからです。

一方、リーディングとリスニングは公式団体から提供されている模擬問題を使えば、自分で点数を確認しながら弱点を発見できるため、学習効率も高く、スタート地点には最適です。

最初はスコアが悪くても問題ありません。
大切なのは、「IELTSの試験形式に慣れること」と「自分の英語力の現状を把握すること」です。難しく感じても焦らず、少しずつ形式に慣れていきましょう。

模試のスコアから現在の英語力を把握し、学習戦略を立てる

無料模試を受けたら、次にやるべきは「その結果をどう活かすか」、そしてスコアは単なる数字ではなく、あなたの現在の英語力を客観的に示す指標です。

このセクションでは、スコアの見方や日本人の平均スコアとの比較、そこから導き出せる学習方針について解説します。自分に最適な学習プランを立てるためのヒントを得ましょう。

 

日本人の平均スコアと自分の位置を比較

IELTSの模試を解いたら、必ず行ってほしいのが「スコアの確認と自己分析」です。

IELTSには「正答数に応じたスコア換算表」があり、自己採点後に自分の実力をある程度把握することが可能です。

日本人受験者の平均スコアは、おおよそ5.5〜5.7程度とされています。
これは「ある程度の英語力があるが、英語圏での学術・業務利用にはまだ不安が残る」というレベルです。

 

模試で5.0以上のスコアが出ていれば、IELTS対策だけで十分にスコアアップを目指すことができます。

一方で、もしも4.0〜4.5程度だった場合は、試験対策の前に基礎英語力の見直しが必要です。

 

スコアと目安:

6.0以上 → 実践的な学習フェーズへ進んでOK

5.0〜5.5 → 対策継続で十分スコアアップが可能

4.0以下 → 英検などの基礎試験で土台を作るのも選択肢

4.0以下なら基礎英語力の復習を優先

 

模試を解いて「全く解けなかった」「スコアが4.0を下回った」という方は、すぐにIELTSの対策を続けるよりも、一度立ち止まって英語の基礎を固めることをおすすめします。

 

具体的には以下のような対策が有効です。

文法の見直し

中学〜高校初級レベル(特に中学3年まで)の英文法を再確認しましょう。参考書は『総合英語Evergreen』『くもんの中学英文法』などがおすすめです。

単語力の強化

まずは約2500語レベルの英単語(高校初級程度)を目指しましょう。書店でも入手できる『キクタンBasic』『DUO 3.0』の前半部分などで十分です。

リスニングの耳慣らし

IELTSのリスニングは「速く・多様なアクセントで話される英語」が特徴です。
最初はNHKラジオ英会話やYouTubeでネイティブの英語に慣れるところから始めましょう。

特に重要なのは、IELTSという試験にこだわらず、「今の自分に必要な学習内容」に柔軟に切り替えること」です。

どうしてもIELTSを受けなければならない場合は、焦らず基礎を固めながらスコアアップを目指すべきです。

逆に、試験日まで余裕があるなら、一度英検などに切り替えて、自信と基礎力をつけてから再挑戦するのも長期的には効果的です。

 

おすすめの教材と効率的な学習順序

IELTS対策を本格的に始める上で、教材選びと学習の順序は非常に重要です。

どんなに時間をかけても、誤った教材や非効率な順序で進めてしまうと、スコアが伸び悩んでしまうこともあります。

ここでは、初心者が安心して使えるおすすめ教材と、スコアアップにつながる効果的な学習手順について詳しく解説します。

 

初心者に最適な公式問題集・参考書とは?

IELTSの学習を本格的に始める際に悩むのが「どの教材を使えばいいのか?」という点です。特に初心者の場合は、情報が多すぎて迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、初学者が手に取りやすく、かつ効果的な教材をご紹介します。

まずはこれ!IELTS公式問題集(Cambridge IELTS)

ケンブリッジ大学出版の「Cambridge IELTSシリーズ」は、実際の本試験と同じ形式の問題が収録されており、スコア対策には必須です。解答解説も詳しく、Listeningには音源も付属しているため、リスニング・リーディングの実戦練習に最適です。

初めての方は「Cambridge IELTS 10〜18」あたりを数冊揃えれば、しっかりと演習量を確保できます。

初心者に優しい日本語解説付き参考書

英語の解説だけでは不安…という方には、以下の日本語解説付き教材もおすすめです:

『IELTS スピーキング・ライティング完全対策』(旺文社)

 

『はじめてのIELTS完全対策』(アルク)

これらは日本人向けに書かれており、初学者が「なぜそう答えるのか?」を丁寧に理解できる構成になっています。

 

古い教材でもOK?IELTSならではの特徴

IELTSは1989年に始まって以来、試験形式や傾向がほとんど変化していないという特徴があります。これは他の試験(例:TOEICや英検)とは異なり、古い問題集でも現在の傾向に十分対応しているという大きな利点です。

そのため、「少し古いから」と言って教材を避ける必要はありません。むしろ、本番と同じ形式で大量に演習できるなら、発行年は気にしなくてOKです。

書店やフリマアプリで入手できる古いCambridgeシリーズ(例:Vol. 7や8など)でも、リーディング・リスニングの形式を理解するには十分です。むしろ、価格が安くコストパフォーマンスも高いため、初心者にはおすすめです。

また、練習量を確保することも重要なポイントです。IELTSは「慣れ」がものを言う試験でもあるため、「1冊を完璧に」よりも「数冊を繰り返し」使う方が効果的です。

 

スピーキング・ライティング対策の始め方

IELTSのスピーキングとライティングは、「自分で答えを評価しづらい」という点で初心者にとって最も難しいパートです。しかし、避けて通ることはできないパートでもあります。

ある程度リーディングやリスニングに慣れてきた段階で、戦略的にSW対策を始めることが、スコア全体の底上げにつながります。

このセクションでは、スピーキングとライティングをどのタイミングで、どのように始めるべきかを解説します。

 

採点が難しいパートはどう学ぶ?

スピーキングとライティングは、自分のアウトプットに対して明確な「正解」が存在せず、特に初心者にとってはどの程度のレベルが必要なのかを判断しにくいパートです。

特に「自分の英作文がIELTSの基準に達しているか分からない」、「スピーキングで何を話せばよいか分からない」、「採点基準があいまいで不安になる」このような悩みがあるのでしょうか?

こうした不安を解消するには、まずは公式の模擬問題を参考に「問題形式と求められる回答の型」を知ることが重要です。

IDPやBritish Councilの公式サイトには、実際の試験で使われた例題や回答例、さらにはスコアの目安も紹介されています。

加えて、YouTubeなどで公開されている実際の受験者のスピーキング動画と、その評価を視聴することで、「自分ならどう答えるか?」「この回答はなぜ高評価なのか?」を客観的に学べます。

 

YouTubeや無料体験レッスンを活用しよう

独学では限界を感じやすいSW対策ですが、最近は無料で活用できるオンラインリソースも増えてきています。特に以下の方法は、初心者でも気軽に始められる有効な手段です。

「IELTS Speaking Band 6」「IELTS Writing Task 2 Sample」などで検索すると、実際の受験者の回答とその評価がセットで紹介された動画が数多くヒットします。

自分と同じようなレベルの受験者の動画を見ることで、「自分だったらこう答える」「この部分は真似しよう」という具体的な学習が可能になります。

 

無料体験レッスンを活用する

English Innovationsでは、無料のレベルチェックや体験レッスンを行っています。
初学者にとっては自分の現在地を把握する絶好の機会です。

特にライティングに関しては、第三者からの添削やフィードバックが上達への近道です。
プロからのアドバイスを一度受けてみることで、独学では気づけなかった改善点を発見できるでしょう。

 

まとめ|まずは無料模試で今の実力を知ろう

IELTSをこれから初めて受ける初心者にとって、最初の一歩は「情報収集」ではなく「実際に問題を解いてみること」です。

公式団体が提供する無料の模擬試験を活用し、自分の英語力の現状を客観的に把握することで、効率的な学習戦略が立てられます。

試験に慣れていない段階であっても、完璧にできる必要はありません。
大切なのは、IELTSという試験がどのような構成なのか、どのくらいのボリュームがあるのか、そして今の自分にとってどこが難しく感じるのかを体感することです。

リーディングやリスニングから始め、模試でスコアを出し、それに応じて基礎の復習を挟むか、IELTS対策を進めるかを選択していく。これが最も合理的で失敗しないスタートの切り方です。

「何をすべきか分からない」という不安は、「一度やってみる」ことでしか解消されません。無料模試を活用して、自分の実力を知るところから、あなたのIELTS対策をスタートさせてみてください。

最後に

IELTSの勉強法を徹底解説
無料体験レッスンを実施中!

IELTS対策を徹底的に行いたい方は、イングリッシュイノベーションズの無料体験レッスンを活用するのもおすすめです。

 

イングリッシュイノベーションズでは、IELTSスピーキングの添削も行なっています。

添削してもらうことで、今までよりも自分の間違えやさらにいい表現を学べ、今までよりも短期間でスコアを取得することが可能です。

 

興味のある方は、イングリッシュイノベーションズの無料体験レッスンを活用して、より効果的な対策を学んでみてください。

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2025/08/22

執筆者 この記事を書いた人:ryoto