IELTSとは?試験概要、スコアや他のテストとの換算まとめ
日本でも認知度が高くなっており、受験者数も増加傾向もあるIELTS(アイエルツ)。
今回は、IELTSとはそもそもどんなテストなのか?試験内容から、スコアや費用もまとめて教えます。
これを読めばIELTSの概要がすべて理解できるはず。
試験を受ける前に、まずはIELTSとは何なのかを知りましょう。
IELTSとは?
IELTSとは、”International English Language Testing System” の略称で、海外留学や移住をする際に求められる英語力を証明する試験です。
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、アメリカでもアイビーリーグを含む3,000以上の教育機関で認められています。
IELTSは、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構の3団体によって共同運営されていて、世界140ヶ国の1,000以上の会場で受験する事ができます。
IELTSの試験構成
IELTSの試験はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つのセクションから構成されています。
実は、このIELTSの試験は1日に全てのセクションをやる訳ではなく、数日使っての試験になっています。
どういうことかと言いますと、リーディング、リスニング、ライティングは2時間40分で、これは1日で終わります。
しかし、残るスピーキングは、同日または前後一週間以内に実施されます。
もし、同日にスピーキングのテストが実施されない場合は、事前にスピーキングテストの受験日が通知されます。
アカデミックとジェネラル
IELTSには、Academic Module(アカデミックモジュール)と呼ばれるタイプと、General Module(ジェネラルモジュール)と呼ばれるタイプの二種類があります。
一言にIELTSと言っても、この二種類は必要となる場面が全然違います。
では、この二種類のタイプはどのような場面で必要となるのでしょう。
アカデミックモジュール
アカデミックモジュールは、英語圏の大学や大学院に入学出願する際に必要となります。他にも、英語圏で看護師や医師の登録申請をする際に必要となります。
特にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの大学や大学院では多くの場合はアカデミックモジュールでのスコアが入学許可の判断基準とされています。
なので、アカデミックモジュールは基本的に海外の大学や医師の登録申請をする場合に必要になります。
ジェネラルモジュール
ジェネラルモジュールは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスへの移住申請をする際や、英語圏での就職や企業研修、職業訓練を希望する際に必要となります。
なので、海外への移住や就職などを考えている方は、ジェネラルモジュールを取る必要があります。
IELTSの問題内容
アカデミックモジュールとジェネラルモジュールでは、試験の用途が違うように問題の内容も少し違います。
基本的に、アカデミックでもジェネラルでも、リスニングパートとスピーキングパートの試験内容は同じです。
しかし、リーディングパートとライティングパートの内容が異なります。
では、具体的にどのように違うのでしょうか。
各パートの問題内容を、アカデミックとジェネラルを比較しながら紹介していきます。
リスニング
リスニングパートは4つのパートに分かれていて、セクションごとに10問ほどの設問に答えます。なので、4パートの合計問題数は40問となっています。
リスニングパートでは、アカデミックでもジェネラルでも内容に違いはなく、どちらも日常会話やスピーチとなっています。
各セクションの音声が流れる前に問題のトピックが伝えられ、問題文を読む時間が与えられます。
なので、事前に問題内容を把握した上で音声を聞きながら、問題用紙に解答を記入していきます。
全ての音声が流れ終わった後に、解答用紙に解答を書き写す時間が10分間与えられるので、そこで問題用紙から解答用紙へ解答を転記しましょう。
所要時間としては、問題が30分、解答を書き写す時間が10分の合計40分間となっています。
リーディング
リーディングパートは3つの文章と、この文章に沿った様々な形式の問題が40問出題されます。
リーディングパートの所要時間は60分間となっています。
上記でも説明した通り、リーディングはアカデミックとジェネラルで内容が違います。
アカデミックモジュールのリーディングでは、新聞や本などから抜粋された学術的な内容を読み解答します。
ジェネラルモジュールでは、日常生活や仕事に関連した内容などの実用的な問題となっています。
2つのモジュールの大きな違いとしては、ジェネラルモジュールは3つのセクションに別れます。
セクション1では、ホテルの宣伝文など、日常的に遭遇する文章が出ます。
セクション2では、会社の理念や条件など、仕事に関連した文章が出ます。
セクション3では、本や雑誌、新聞などの一般的関心に関する文章が出ます。
どちらのモジュールでも、比較的長い文章が出題されます。なので、問題を読む集中力だけではなく、時間内に読むために必要な要点を掴む能力も求められます。
スピーキング
スピーキングの試験時間は約10~15分で、インタビュー形式となります。このインタビューは録音されていて、採点をする際に使用されます。
IELTSのスピーキングでは、アカデミックでもジェネラルでも内容に違いはなく、実用的かつ実践的な英語力を測るために、日常での出来事を説明するだけでなく、与えられたトピックに対して、一貫性を持って説得力のある意見を主張する必要があります。
ライティング
ライティングパートでは、与えられた60分間という時間の中で2つの小論文を作成します。
ライティングパートの内容としては、アカデミックとジェネラルで違います。
アカデミックでは、トピックを説明することを求められるのですが、ジェネラルでは、トピックに関しての手紙を書くことが求められます。
1つ目の小論文が150文字以上必要で、2つ目が250文字必要です。ライティングパートでは、この文字数を時間内に書くことが必須条件となっています。もし、この文字数を下回る場合は、高得点を狙うことができなくなってしまうので、注意が必要です。
スコアと換算
IELTSのテストでは正解数に応じて厳密に点数が出るわけではなく、スコアに幅をもたせたBANDスコアという方法で評価されます。
スコア
BANDスコアは 1.0~9.0の中で0.5刻みの点数が用意されています。
この方法では、下記の図のようにリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パート毎にスコアがつき、その平均点がOverAllとしての点数になります。
他の試験と換算すると
IELTSの5.0は具体的にいうとどれくらいの英語力なの?と疑問に思う方もいると思います。
下記に他の英語試験とのスコアを比較する為の換算表を用意しました。
もし、IELTSで6.0を目指す方でしたら、英検でいうと大体準1級くらいの英語力が必要ということになります。
費用
基本的な受験料は、25,380円になります。でも、IELTSを受験するからには何かしらの目的があると思います。
例えば、大学に出願する場合は、基本的には大学に直接郵送しなければならないので、追加成績証明書の発行手数料と追加成績証明書の郵送料がかかります。
そうなると”25,380円 + 1,100円 + 1,600円” となるので合計 “28,080円”となります。
この状況はまれですが、もしキャンセルや申し込み内容変更したい場合は、もっとかかるというわけです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。大体のIELTSの概要は掴めたと思います。
IELTSには、アカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類あって、アカデミックは主に大学に出願する為のもの、ジェネラルは海外移住や就職に活用できるというものでした。
もし、6.0のスコアを目指したいという方でしたら、準1級の英語力が必要になります。
しかし、準1級の英語力があったとしても、6.0のスコアが取れる訳ではありません。
テストの形式が全然違うからです。
IELTSは、単純な英語力だけではなく、戦略的に学ぶことが重要とってきます。戦略的に学ぶことによって、スコアアップのスピードが圧倒的に上がります。これは当校の実績からも確実に言える事です。
遠回りして時間を無駄にしないように、対策を練ってから勉強を進めて行きましょう。
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