TOEICなんていらない?そう思ったあなたが、5年後後悔しないために読む話
「英語ができた方がいいのは分かってる。でも、正直、そこまで急いで勉強しなくてもいいんじゃない?」
そんな風に思っている方、多いのではないでしょうか。
今の職場で英語を使う機会がなかったり、就活でも英語以外にアピールできる要素があれば、「まだ英語はいらないかも」と考えるのも自然なこと。
しかし今、英語力は「あったら便利」というレベルではなく、「無いと将来選べる道が狭くなる」というステージに入っています。
なぜそんな時代になったのか?
それは、日本企業や社会全体で『ある変化』が起きているから。
この記事では「TOEICなんていらないでしょ?」と思っていた人こそ、読んでおいて損のないリアルな話をお届けします。
楽天・ユニクロ・ソフトバンクはなぜ社内英語化したのか?
日本を代表する企業と言えば、楽天・ユニクロ・ソフトバンク。
そして、この3社は『社内の公用語を英語』にしたことでも話題になっています。
最初に実行したのは楽天。
楽天の三木谷社長が2010年に「社内の会議も資料もすべて英語にする」と宣言したとき、日本中が騒然となりました。
「日本企業なのに、なぜわざわざ英語でやるの…?」
その理由は実にシンプル。ビジネスの主戦場が、もう日本国内だけじゃなくなったから。
グローバル展開するには、世界中から優秀な人材を集め、現地の市場に即した意思決定が求められます。その際、共通言語がなければチームは機能しません。
英語は、ビジネスの世界共通語。
だから、世界と対等に戦うために、彼らは「日本語中心主義」を脱したのです。
実際の社内英語化が社員に与えた影響とは?
では、英語化は現場でどう受け止められたのでしょうか?
当初はもちろん戸惑いもありました。
社員の中には「英語に自信がない」「会議で何も発言できない」といった声も。
しかし、勉強し直す社員が増え、TOEICのスコアを伸ばしたり、英語でのプレゼンができるようになった人も多かったのも事実。
結果的に、英語を武器に昇進・転職した人も出てきました。
つまり、社内英語化は単なる企業の方針ではなく、「社員の未来を左右する分岐点」だったのです。
英語が使えないと「不利になる現実」
今、楽天の求人を見ると、多くの職種で「TOEIC800点以上」などの条件が並んでいます。
ユニクロもグローバル職に応募するには、一定の英語力が必須。ソフトバンクも海外との連携が日常茶飯事です。
英語が ”できる” と、キャリアのチャンスが一気に広がる。
でも、“できない” と、そもそもチャンスの土俵にも立てない。
これは、未来の話ではなく、すでに起きている現実なんです。
大手企業がこぞってTOEICスコアを人事評価に使う理由
TOEICはなぜ評価指標になるのか?
TOEICスコアが履歴書やエントリーシートに必須のように並ぶ理由、それは単純に英語力の証明として信頼されているから。
企業にとって、TOEICは「スキルの可視化」ツール。
特にグローバル展開している企業は、社員がどの程度の英語力を持っているのかを定量的に把握する必要があります。
英会話が「なんとなく喋れます」では、人事は評価しようがありません。
でもTOEICの点数なら、600点、730点、860点……と、スコアが一つの語学力の指標として機能するのです。
スコアが高い=できる人、の評価構造
実際、多くの企業が昇進や部署異動の条件にTOEICスコアを設定しています。
例えば、日産自動車は海外赴任の条件としてTOEIC600点以上。
JALやANAでは乗務員採用の基準としてTOEIC600~730点が必須。
スコアがある人は、「グローバルでも通用する基礎体力がある」と見なされます。
逆にスコアがない人は、「勉強すらしていないのでは?」という印象を与えることも。
TOEICは、単なるテストの点数以上に「仕事に対する姿勢」の評価にも繋がっているのです。
そのため、新卒や転職市場では「TOEICスコアの有無」が企業からの第一印象を大きく左右します。
企業側も、将来的な海外事業展開やグローバル化の加速を見据えて、TOEICスコアを持っている人材を早めに確保しておきたいと考えています。
例え、英語を業務で使わない企業であっても、「TOEIC800点以上の人材」は「努力できるタイプ」「問題にも柔軟に対応できそう」と期待されやすいのです。
ビジネス英語の「必要性」は突然やってくる
異動・転職・業務拡大…突然の英語案件
「うちは日本企業だから英語なんて使わない」
「今の仕事に英語は関係ないから大丈夫」
そう思っている方ほど、ある日突然『英語が必要な仕事』に直面します。
たとえば、
・グローバル部門への異動
・海外との共同プロジェクトへのアサイン
・新しいツールやマニュアルがすべて英語で提供される
・転職先の企業で突然「海外チームとのミーティングがあります」と言われることも
これは、珍しい話ではなく、今や日常的に起きているビジネス環境の変化です。
準備していた人と、していなかった人の差
こうした場面において、英語力の差はそのまま「対応力の差」になります。
あらかじめTOEICの学習をしていた人は、「とりあえず基本的なことは聞き取れる」「意思表示くらいはできる」と、最低限の防御線を持っています。
英語力があるだけで、ピンチをチャンスとして活かせるのです。
一方、何も準備していなかった人は、英語ミーティングで固まることになります。
「資料を読むのに3倍かかる」「言いたいことが言えない」という状態に陥ります。
そして、重要な仕事からはじかれていく…。
同じ業務を任されたのに、英語ができるかどうかで、まるで別の未来が待っているのです。
「今のうちに」が後悔を防ぐキーワード
英語力は、短期間で一気に身につくものではありません。
だからこそ、「必要になってからやる」では手遅れになることも多いのです。
TOEICのスコアを持っていれば「いつ英語が必要になっても、ある程度対応できる準備ができている」ということ。
まさに未来への備えです。
「まだ大丈夫」と思っている今こそが、準備する最高のタイミング。
必要になったときに「やっておけばよかった」と後悔しないために。
TOEICという「武器」を手に入れておくことで、未来の自分を大きく変えることができます。
ChatGPTやAIに仕事を奪われない人の条件=語学+思考力
AIが代替できる仕事とできない仕事の違い
こういった話しをしていると「AIがいるから大丈夫です!」と言い張る方がいらっしゃいます。
ここ数年で急速に浸透したChatGPTなどのAIツール。
文章作成、翻訳、事務作業、データ処理……多くの業務でAIが活用されています。
この流行の中で重要なのは『”人間にしかない価値”とは何か?』 という問いです。
AIは、大量の情報を処理し、パターンに従って作業するのが得意です。
しかし、AIにも苦手なことがあります。
・相手の気持ちを読んで対応を変える
・微妙なニュアンスを察知して言葉を選ぶ
・異文化とのやりとりで臨機応変に対応する…こうしたことは、まだまだ人間に軍配が上がります。
つまり、定型的な仕事はAIに任され、非定型・創造的な領域が人間の担当になるという構図が生まれています。
言語力と思考力のかけ算が生き残る鍵
この時代に求められるのは、伝える力と思考力の両方を持つ人です。
なぜなら、英語はただの言語ではなく、世界中の人とアイデアを共有し、議論を深め、価値を共創するためのツールだから。
英語ができれば、ChatGPTが作った提案書を読み解いたり、自分なりに改善して企画に活かすことができる。さらに、自分の考えを英語で発信すれば、社内外の影響力を広げることもできる。
語学+思考力の組み合わせが、「AIでは代替できない強み」になるのです。
英語ができると「付加価値を生み出せる人材」になれる
企業が本当に欲しいのは、単に英語ができる人ではなく、英語を使って成果を出せる人です。
例えば、
・海外市場の調査結果を英語のレポートから分析し、自社に合った戦略を考えられる
・外国人クライアントとの会議で、相手の意図をくみ取って議論を前進させられる人
こうした人材は、すでに多くの企業で「一人二役以上こなせる貴重な存在」として重宝されています。
TOEICで一定のスコアを取っておくことは、そのスタートラインに立つための準備。
AIにはない価値を発揮する土台を、今から作っておくことが、これからの時代に生き残る鍵になるのです。
「英語ができる=自分で選べる働き方が増える」時代へ
海外とのプロジェクト参加のチャンスが増加
ここ数年、IT・メーカー・スタートアップを問わず、日本企業と海外チームの連携が加速しています。
ZoomやSlackなどのツールの普及で、物理的な距離はほぼ関係なくなり、グローバルなプロジェクトが日常業務の一部になりつつあるのです。
こうした場面で重宝されるのが、英語ができる日本人。
現地スタッフと直接やり取りでき、会議で即レスポンスができる。
さらに英語資料を翻訳せずそのまま理解できる。
それだけで信頼され、プロジェクトの中核に関わるチャンスが増えます。
つまり、英語ができる人は、「日本国内だけの業務」から抜け出し、より大きな仕事にアクセできる状態になるのです。
フリーランス・副業でも英語スキルは強力な武器
「会社員として働く以外の選択肢も視野に入れている」そんな方にとっても、英語は強力な武器になります。
今や、海外のクライアントと仕事をするフリーランスや、副業で海外案件を請け負う人も珍しくない時代。
たとえば、翻訳や記事執筆、動画編集、ITサポート、マーケティング分析など。
どれも英語スキルがあることで報酬が2倍、3倍になるケースがあります。
クラウドソーシングサイトでも、「日本語×英語」の二刀流人材は圧倒的に不足している状態。
TOEICのスコアを提示できれば、海外案件に応募する際の信頼度もグッと高まります。
英語力は、自分の働き方を“雇われるだけ”から「自ら選ぶ」方向へシフトさせる起爆剤になり得るのです。
TOEICは選択肢を増やすために欠かせない存在
TOEICは、あくまで英語力の一部の証明にすぎません。
それでも、就職から独立まで「スコアを持っているかどうか」で、スタートラインが変わるのが現実です。
スコアがあることで、「努力ができる人」「英語でコミュニケーションが取れる人」として認識されます。
だからこそ、TOEICを「今すぐ絶対必要」ではなく、「未来の自分の選択肢を広げる武器」として持っておくことが、キャリアを自分で切り拓くうえで不可欠なのです。
最後に
「今はまだ英語を使う環境じゃないから、大丈夫」
もしあなたがそう思っているなら、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
社会は、確実に変わってきています。
英語は「あったらいい」から、「ないと選ばれない」スキルに変わってきている。
必要になるタイミングはいつだって突然やってきます。
TOEICのスコアを持っているだけで、企業や先方から信頼してもらえる。
TOEICは、そんな未来の選択肢を持ち続けるための武器です。
「英語ができれば有利になる」ではありません。
「英語ができないことで機会を逃す」ことになるのです。
そのリスクを避けるために、今のうちに行動することが、数年後の自分を守ってくれます。
「やっぱりあの時やっておけばよかったな…」
そんな後悔をしないために。
TOEICに向き合うのは『今』が一番いいタイミングかもしれません。
2025/05/22