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TOEIC文法対策を徹底解説【Part5.6のコツと学習方法】

Part5.6

TOEICのリーディングパートでは、45分間のリスニングパート終了後、休み時間はなく、すぐにリーディングパートに入ります。

リーディングパートを時間内に最後まで解き切るには、Part7にかける時間配分を考慮してPart5、Part6を解かなければなりません。

中学、高校と文法中心に英語を勉強してきた日本人にとっては、Part5、Part6は比較的取り組みやすいパートと言えるかもしれません。実際に、勉強の成果を実感しやすいパートです。

Part5、Part6はコツを掴めばすぐに点数が伸びてゆくパートになるので、Part7でより力を発揮できるようにポイントをおさえておきましょう!

1.TOEICの文法パート(Part5、Part6)の概要とは

まずは、Part5とPart6の概要について新形式の変更点を含め解説します。

新形式の変更点

TOEICは2016年5月29日実施の第210回公開テストより、出題形式がPart5とPart6について下記の通り変更になっています。

設問数
・Part5は40問30問に減少。問題形式に変更はありません。
・Part6は問い数3の設問が4問(計12問)問い数4の設問が4問(計16問)に増加。文書中に入る適切な一文を選択する問題が出題されます。

Prat5の問題形式

Part5は短文穴埋め問題です。不完全な文を完成させるために( )に入るものを、4つの選択肢の中から選びます。

問われる英語力
文法力と語彙力

出題パターン
語彙・品詞・動詞・代名詞・前置詞・接続詞・機能語・比較級

Part6の問題形式

Part6は長文穴埋め問題です。長文の中の不完全な文を完成させるために( )に入るものを4つの選択肢の中から選びます。また、文章中に入る適切な一文を4つの選択肢から選ぶ問題が各文章に1題出題されています。

問われる英語力
文法力、語彙力、読解力

出題パターン
文法、語彙問題についてはPart5とほとんど同じです。文章中に適した一文を選ぶ問題は文頭、文中、文末など、出題される位置は決まっていません。

2.TOEIC文法問題(Part5及びPart6) の学習方法

文法問題は日本人にとって比較的取り組みやすいパートとお話ししましたが、それは、基礎文法知識がそれなりにあり、学習ターゲットがはっきりしているからです。

ただ、公式認定証(OFFIIAL SCORE CERTIFICATE)の項目別正答率(ABILITIES MEASURED)を見ても、文法問題は、毎回70%近い(或いは超える)正答率になっており、できなければ差がついてしまう、普通に解けても他に差をつけることがあまりできないパートとも言えます。

しっかり勉強すれば、Part5、Part6は学習の成果を実感しやすいパートです。文法力と語彙力をつけることで、80%、90%と正答していくことも可能でしょう。

正答率を上げるにはどうするか?

そこで、大切になってくるのが、正答率を上げながら、どうこのパートを通り抜けるかです。

これらのパートを20分で70%正答するのか、35分かけて70%正答するのかで、リーディングパートの半分以上を占めるPart7に入る時点で大きな差がついているのです。20分で70%正答できるのなら、20分で80%正答するための学習、35分で70%なら20分で70%正答するための学習が必要になるということです。

時間配分についてはのちほど解説しますが、目標とする時間配分を、実際に問題を解きながら実現させていくのは簡単なことではありません。時間内に、最後まで全ての問題を解き、数分でも見直す時間のある人は、上位数%の人です。ほとんどの受験者は自分の目標スコアによって、素早く問題を見極め、取捨選択していかなければ効率的にスコアを上げることはできません。

基礎力アップに役立つPart5対策

もちろん、Part7をおろそかにすることはできませんが、まずは文法問題で遅れをとらないためにも、Part5対策の学習は確実に行ってください。ちゃんと学習すれば、正答率を上げ、時間短縮を図れるパートです。

Part5の文法問題対策では、素早く英文の構造をつかみ、適切な語を選べるようにならなければなりません。文型を意識してPart5の問題形式を繰り返しトレーニングすることで、返り読みをしないで英文を頭から理解していく力をつけることができ、Part6、Part7の長文を読む力にも直結していきます。また、語彙力も強化できます。

Part6対策の学習もPart5対策で対応できるものがほとんどですので、まずはPart5対策をしっかり行いましょう。

時間配分

リーディングパートにおいて時間配分は大切なポイントです。

理想はPart5、Part6を20分以内で解き、Part7に55分以上を残しておくことですが、目標スコア、得意不得意によっては、多少のズレも許容範囲です。
パート別に考えるとPart5を13分~15分、Part6を5~7分といったところでしょうか。

ただ、時間にとらわれすぎて、焦ってしまい、取れる問題にもきちんと取り組めないようでは意味がありませんので、まずは、反復練習で問題に慣れることから始め、少しずつ自分のレベルに合わせた取捨選択も含め、時間配分を意識するようにしてください。

あきらめる問題はあきらめ、取る問題は取りながら、とにかく最後まで解き切ることができる時間配分を考えていくことが大切です。

※弊社に関して
当サイトを運営するイングリッシュイノベーションズでは、ネイティブによる英語の授業で、英語を英語で理解する力を養い、英語力そのものの底上げを図るとともに、独自開発の攻略法により、スコアアップのストラテジーを反復演習によって身につけていきます。アメリカで10年以上の研究を重ねてきた最先端のアメリカ式メソッドで、最も大事なタイムマネジメントの指導も行っています。
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3.TOEIC文法問題に対する学習の流れとは

基礎文法に不安のある人は、具体的なPart5対策に入る前に一通りの文法を復習しておきましょう。

Part5対策をしながら文法学習はできますので、時間をかけて一から勉強し直すと言うより、各単元について記憶を呼び覚ましてください。学習を進める上で、解説に書いてある言葉がわからないと、先に進めません。

独学で学習する時の学習の流れを紹介しますので、参考にして自分なりにアレンジして学習を進めて下さい。独学で学習する場合、必要な物は英文法書、辞書とPart5対策の問題集です。

① 問題を解く

5問~10問ずつ無理のない量から進め、慣れてから問題数を増やし、更に慣れてから時間を意識します。

② 解答を見ながら理解する

問題集によって解説の詳しさも色々です。解説を読んで理解できれば問題ありませんが、問題集の解説だけで完璧に理解することはできないものだと割り切って、わからない時は文法書で調べて理解する努力をして下さい。

例えば「関係副詞」という言葉が出てきたら、関係詞の単元でその働きについて学習する。「……なので形容詞入る」とあったら形容詞の置かれる位置について確認する。こういった学習を繰り返しながら、最初は時間をかけて丁寧に進めていくことが大切です。

③ 一冊の問題集を繰り返し解く

「何故その答えなのか」を再確認しながら繰り返してください。

時間はかかりますが、一度目より二度目、二度目より三度目と学習時間は短縮できるはずです。自分なりに一度目は一カ月間、二度目は二週間…と期限をもうけて学習すれば、数ヶ月で成果は表れるはずです。

その際、文章の構造(文型)を常に確認しながら解くことも忘れないで下さい。
慣れてきたら、何故正答なのかを理解するだけでなく、他の選択肢について、「何故正答ではないのか」を理解しながら進められれば理解度も深まります。

④ 多くの問題をこなす

自分のレベルに合った問題集で繰り返し学習し、ある程度問題形式に慣れたら、できるだけ多くの問題を解き、TOEICならではの表現、問題パターン、問題ごとの難易度の違いを確認して下さい。

楽な学習法ではありませんが、時間をかけ丁寧に学習することで、必ず英語力はアップします。最初は手探りでも、続けていく間に学習法に対する自分なりの発見もあるものです。また、リーディング力のベースが上がることで、リスニング学習にも好影響をもたらします。

4.TOEICの文法対策にオススメ参考書&問題集

Part5、Part6対策に使える参考書と問題集を紹介します。

下記は、英語学習をする以上、一冊持っていても損はない定番文法書です。

総合英語Forest 7th Edition/一億人の英文法

toefl_book

» 総合英語Forest 7th Edition

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» 一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

Part5対策に特化した問題集はたくさんあります。

選ぶ際には、内容を確認し、自分のレベルにあった問題集を選ぶことを心掛けてください。費用的に気になる点はありますが、謳い文句に引きずられ、自分に合わないものを選んでしまうと、時間と費用をかけたのに、何も身につかないということになりかねません。

確実にステップアップするには、「急がば回れ」。時間と費用をかけ、少し易しいと感じるところから丁寧に学習を進めていくことをお勧めします。以下に一部ですが、お勧めの問題集を紹介します。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集8

» 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 8

値段も高め、解説は丁寧とは言えないかもしれませんが、やはり本番に近い問題集としてお勧めするのは公式問題集です。

いきなりスコアアップ! TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義

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» いきなりスコアアップ! TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義

入門編と実践編に分かれているので、基本学習をして、その後一週間で定着を確認できるようになっています。

新TOEIC TEST英文法・語彙スピードマスター

toefl_book

» 新TOEIC TEST英文法・語彙スピードマスター

頻出問題を品詞、動詞、形容詞・副詞など7つの分野に分け、学習できます。ある程度のスコアを持っていて更に高得点を目指す人にお勧めです。

本番さながらの問題を解きたい人

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5.個別の詳細解説:Part5攻略のヒント

ここでは、Part5の問題パターン別に攻略のヒントを解説します。

語彙問題

Part5は文法問題という意識が強いですが、語彙力を問われる問題も多く出題されます。語彙に関しては、知っていれば解ける、知らなければいくら時間をかけても解けません。わからないものは消去法で思い切って一つを選び、無駄な時間を使わないことを意識しましょう。

TOEICに語彙力は必要不可欠です。知らない単語が数語並んでいたら、どれが動詞でどれが目的語になる名詞なのかも区別できないこともあります。文法的には難しくない問題なのに、語彙力が乏しいせいで解けないことは残念なことです。

TOEICの単語学習についてはこちらの記事を参考にして下さい。

品詞の選択問題

品詞の選択問題は、慣れれば時間をかけずに素早く答えを選べる問題です。文型と品詞の置かれる位置を意識しながら学習しましょう。

品詞の位置を理解する
5文型のSVOCとMには、それぞれ使われる品詞が決まっています。

  • S(主語) ⇒ 名詞
  • V(述語動詞)⇒動詞
  • O(目的語)⇒ 名詞
  • C(補語) ⇒ 名詞・形容詞
  • M(修飾語)⇒ 副詞・形容詞

問題文を読みながら、即座に文型を把握できれば、たとえ単語の意味がわからなくても、正答を導き出すことができる場合もあります。実際に問題を解きながら、その都度文型と品詞の位置を確認して慣れて下さい。

品詞の見極め
文型を理解できても、選択肢にある品詞を見極められなければ答えを選ぶことはできません。接尾辞(語尾)で判別できるものもありますので、最低限のルールは覚えておいて下さい

  • 形容詞+ly ⇒ 副詞 obviously
  • 名詞+ly ⇒ 形容詞 friendly

品詞を見分けることができる接尾辞は以下の通りです。下記以外にもありますので、語彙学習と共にしっかりと覚えるようにしましょう。

 

名詞を作る接尾辞-tion -ment -al -cy -ty -ity -ance -ence -ness -ism
形容詞を作る接尾辞-ful -ive -ical -ious -able -cial
動詞を作る接尾辞-en -ate -ify -ise -ize

動詞・準動詞の選択問題

動詞は文章の核となる品詞です。形を問われるばかりでなく、語彙力も大切になりますので、しっかり勉強して下さい。

時制
まずは、どのような場合にどの時制が使われるのかをよく学習して下さい。
現在形でも三人称単数のsが必要な場合もあります。完了形にも現在、過去、未来、進行があります。時制ごとの完了形の作り方も確認して下さい。

現在完了形と過去形の区別は皆さん苦手とするところですね。その時制の使い方だけでなく、他の時制との使い方の違いを意識して学習を進めましょう。

助動詞
助動詞の直後の動詞は原形になることに注意してください。

準動詞
準動詞とは、動詞の形を変えて別の品詞の働きをするもののことをいいます。準動詞は動詞ではなく、下記のような働きをします。準動詞の使い方をしっかり理解できるようになれば、文全体を理解しやすくなります。

  • 動名詞(~ing)       ⇒  名詞
  • 不定詞(to+原形動詞)   ⇒  名詞・形容詞・副詞
  • 分詞(~ing 過去分詞形) ⇒  形容詞
  • 分詞構文(ing 過去分詞形)⇒  副詞

不定詞をとる動詞と動名詞をとる動詞
準動詞を目的語として使う場合、目的語として動名詞しか使えない動詞、不定詞しか使えない動詞、両方使える動詞があります。どのようなものがあるが確認し、主だったものは覚えておきましょう。

※不定詞を取る動詞
不定詞しかとらない動詞は未来志向と言われ、未来のことを表す場合に使われる傾向にあります。decide(決心する) expect(するつもりだ) hope(したいと思う) manage(どうにか~する)promise(約束する)などがそれにあたります。

※動名詞を取る動詞
不定詞の未来志向に対し、こちらは事実思考と言われ、既に起こっていること、確定した事実を表す場合に使われます。admit(認める) avoid(避ける) enjoy(楽しむ) finish(終える) give up(あきらめる) put off(延期する)などです。

※両方取るが意味が異なる動詞
目的語が不定詞か動名詞かで意味が異なる動詞があります。不定詞は未来志向、動名詞は事実思考ということを覚えておけば難しくありません。forget(忘れる) remember(覚えている) regret(後悔する)などです。

  • I remember to call her.  彼女に電話することを覚えている(これから電話する)
  • I remember calling her. 彼女に電話したことを覚えている(もう電話した)

分詞・分詞構文の選択問題

準動詞にあたる分詞形容詞、分詞構文は副詞の役割を果たします。現在分詞と過去分詞の考え方を理解すれば正答を選ぶことは難しいことではありません。

形容詞の働きをする分詞
分詞が修飾している名詞と「する」(現在分詞)と「される」(過去分詞)の関係を見分けることが大切です。
分詞は1語なら名詞の前、2語以上なら名詞の後ろから名詞を修飾します。

  • This is a picture painted by Picasso. この絵はピカソによって描かれた絵です。(a pictureは描かれる立場なので過去分詞)
  • The man painting a picture is Picasso. 絵を描いているその男性はピカソです。(the manは描く立場なので現在分詞)

※分詞は補語となる場合もあります。

副詞の働きをする分詞構文
分詞構文と言われると、それだけで難しく感じてしまう人も多いかもしれません。難しく考え過ぎず、ルールを理解して下さい。現在分詞の「する」、過去分詞の「される」の考え方は同じです。分詞構文は、主文の主語が、「その時何をしているのか」を、分詞構文を使って表します。

  • I always drive a car listening to the music. いつも音楽を聞きながら車を運転します。(主語のIが音楽を聞いている立場なので現在分詞)
  • Seen from the sky, the peninsula looks like a boot. 空から見ると、その半島はブーツのように見えます。(見ているのは自分なので現在分詞のように感じるかもしれませんが、主文の主語のthe peninsulaは見られる立場なので過去分詞です)

前置詞・接続詞の選択問題

前置詞にはそれぞれが持つイメージがあります。イメージを掴めればイディオムも覚えやすくなります。前置詞を使ったイディオム表現はたくさんあり、覚えきれないものですが、前置詞のイメージを感じながら少しずつでも覚えていきましょう。

紛らわしい前置詞と接続詞
似た意味を持つ前置詞と接続詞が出題されることがあります。

前置詞接続詞
duringwhile(~の間)
because of・due tobecause(~のため)
despite・in spite ofalthough・though(~にもかかわらず)
withoutunless(でなければ)

基本的には前置詞は後ろに名詞、接続詞は節が続くと考えればいいのですが、whileは主文の主語とwhileに続く節の主語が同じ場合、主語とbe動詞が省略され、現在分詞が続く場合があるので注意が必要です。

相関接続詞
以下のような相関接続詞のよく出題されます。わかれば瞬時に正答を選べる問題ですので、主なものは確実に覚えておきましょう。

both A and BAとBのどちらも両方
either A or BAかBのどちらか片方
neither A nor BAでもBでもどちらでもない
not only A but (also) BAだけでなくBも

接続副詞
接続詞と間違えやすいのが接続副詞です。接続副詞とは、文と文のつながりを表す、接続詞のような意味をもつ副詞です。Part6でも度々出題されています。
接続詞のような意味を持っていても接続詞ではなく副詞なので、コンマで接続詞と同じように文と文を繋ぐことはできません。ピリオドやセミコロンで区切ってから接続副詞で前文との関係性を表現します。

前後の文の関係別に主なものを紹介します。

順接therefore, accordingly, consequently, as a result
逆説however, nevertheless, yet, even so
対比on the other hand
追加besides, in addition, moreover, furthermore
その他for example, in short, in other words, meanwhile

代名詞選択問題

代名詞には、主格、所有格、目的格、所有代名詞、再帰代名詞がありますが、所有格を聞かれる問題などは、比較的易しい問題なので、確実に取れるようにしましょう。

不定代名詞
不定代名詞とは不特定の人、もの、数量などを表す代名詞です。
all、some、any、none、each、both、other、another、either、neitherなどがありますが、よく出題されるのが、anotherとthe otherの違いです。

  • another ⇒(不特定のものの中の)別の一つ、或いは、(追加する)もう一つ
  • others ⇒(不特定のものの中の)いくつか
  • the other ⇒(それしか残っていない特定の)残り一つ
  • the others ⇒(取ったら全部なくなる特定の)残りの全部

数量形容詞
manyは可算名詞、muchは不可算名詞に使うと理解できている人は多いと思いますが、every、each、few、a few、little、a littleなど使い方、また、複数扱いの場合と単数扱いの場合などで動詞の形も変わってきますので、意味だけで覚えるのではなく、使い方を意識して学習しましょう。

関係詞の選択問題

あまり出題頻度は高くありませんが、英語を理解する上で、関係詞は無視できません。Part7の長文読解対策のためにもしっかり勉強しておきましょう。
まずは、関係代名詞の主格、所有格、目的格の用法をしっかり押さましょう

主格の関係代名詞

  • 先行詞が人 ⇒ who
  • 先行詞が物 ⇒ which
  • thatは両方に使えます。

所有格の関係代名詞

  • 先行詞が人でも物でも ⇒ whose
  • 所有格でthatは使えません。

目的格の関係代名詞

  • 先行詞が人 ⇒ whom
  • 先行詞が物 ⇒ which
  • thatは両方に使えますが、省略されてしま場合がほとんどです。

関係副詞

関係代名詞と関係副詞の違いは、関係代名詞の後の文は不完全な文ですが、関係副詞の後は完全な文が続くという点です。

  • 先行詞が場所 ⇒ where
  • 先行詞が時  ⇒ when
  • 先行詞が場所や時でも、続く文章が不完全な場合は関係代名詞を使わなければなりませんので、先行詞だけでなく、後ろの文の構造を意識する必要があります。※the reasonが先行詞の場合はwhy、また、This is how…のように先行詞がなくhowが使われる場合もあります。

比較級・仮定法の選択問題

比較級、仮定法も出題頻度は高くありません。

比較級
比較級の形を復習したら、よく使われるイディオムも覚えましょう。比較でつかわれるイディオム表現は形も似ていて紛らわしいものが多いので、実際の文章の中で内容を掴みながら覚えていくようにしましょう。

仮定法
仮定法も苦手意識を持っている人が多いかもしれませんが、一つ前の時制になる基本パターンを覚えておけばそれほど難しくありません。仮定法は話し手が「現実とは違う」と思っている主観によって使われるのがポイントです。

  • 現在の事実と違うと思っている ⇒ 仮定法過去
  • If節の中は過去,主文はwould(could, might)+動詞の原形
  • If I knew his phone number, I would call him.
  • 彼の電話番号を(今)知っていたら、彼に電話するのに。
  • 過去の事実と違うと思っている ⇒ 仮定法過去完了
  • If節の中は過去完了,主文はwould(could, might)+have+過去分詞
  • If I had known his phone number, I would have called him.
  • 彼の電話番号を(あの時)知っていたら、彼に電話かけたのに。

6.個別の詳細解説:Part6攻略のヒント

新形式の変更に伴い、問題数が増えましたが、読む文章は4つと変わりません。

基本的にPart5対策の学習を進めながら、実践問題を通してPart6の文章の長さ、問題パターンに慣れて下さい。2016年の変更で、文書中に入る適切な一文を選択する問題が追加されました。

文書中に入る適切な一文を選択する問題
本文を読みながら、挿入部分にきたら、挿入文を当てはめてみます。文章の流れの中で適当な一文を選ぶ必要がありますので、挿入場所の先も読むようにしてください。

先に紹介した接続副詞の問題も文章の流れを理解しなければ解けません。( )の前後だけでなく、基本的には全文を読み進めながら解答していくことをお勧めします。

まとめ

TOEICのスコアアップを目指すには、反復練習が大切です。反復練習することで、対策には欠かせない時間配分の感覚をつかみ、問題パターンに慣れることができます。

反復練習はテクニックやコツを学ぶためだけのものではありません。反復練習を通し、真の英語力、つまり英語を英語のまま理解する力、それを支える語彙力を養うことが目的です。そしてその力を、読む、書く、聞く、話す、の4技能に繋げていくことです。一歩一歩、確実に総合的な英語力をつけ、目標達成を現実のものとして下さい。

イングリッシュイノベーションズが提供するネイティブ講師による授業は、英語力の4技能をバランスよく鍛え、同時にTOEICの得点力を上げることを可能にします。点数保証制度を実施していることからも、その自信を実感していただけることでしょう。

独学に不安を感じる方、学習方法がわからない方、なかなか目標に届かない方、お気軽に下記よりイングリッシュイノベーションズにご相談下さい。皆さんのスコアアップのために精一杯お手伝いさせていただきます。

体験レッスンは無料。新宿・大阪(梅田)・横浜・オンラインにて行っています。
授業の邪魔にならないように1日2組まで限定なので、必ず事前に予約をしてください。

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2022/03/26

執筆者 この記事を書いた人:EI staff

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点数保証をするTOEFL/TOEICの専門校、イングリッシュイノベーションズのスタッフです。スタッフの多くはアメリカからの帰国組です。 私たちもTOEICやTOEFLのスコアアップに苦しみました!その経験を皆様にシェア出来ればと思います。何でも聞いてください。