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アメリカ留学に関する統計・推移【まとめ】

アメリカ留学に関する情報を調べています。

やはり英語でアメリカ留学関連のキーワードを打ち、検索すると、アメリカ視点の記事が多いですが情報量も多いですね。

学生に戻った感じで読んでいて面白いです。以下、調べたこと。せっかくなので内容シェアしますね。お役立てください。

  • 1)アメリカへの留学生数、推移
  • 2)留学生の多い州
  • 3)学位の種別と推移
  • 4)留学生の割合|全体・国別
  • 5)人気のある専攻
  • 6)授業料、お金の出元
  • 7)アメリカ留学の今後

基本、Open doorsを参考に自分のコメントも入れていきます。

1.アメリカに留学している留学生の数

アメリカに留学している留学生は増加傾向にあります。日本では2万人を切ったと言われる留学生の数、合計で何人来ているのか?

上記を見ていただければお分かりになる通り、アメリカに留学する人は1,043,839人もいます。

この人数イメージできますでしょうか?大体和歌山県の人口が100万人。仙台市の人口が105万人ぐらいです。

つまり毎年これだけの人数が学生ビザをとってアメリカに勉強に来ているのです。

しかもこの数、表を見て頂ければお分かりになる通り、増えています。2000年時の約倍もの人が渡米しているのですね。

日本人が一番多く留学している頃もあったんですよね。

2.学位の種別と推移

次に種別を見てみましょう。

一番増えているのはOPT(Optional Practical Training)。これは簡単に言うとインターンみたいなもので、学生というステータスですが、企業で働きながら研修を受けている学生です。23%も増えています。
関連:アメリカ留学中に働きたい?OPTでインターンシップに挑戦しよう!

次に大学生、大学院生と続きます。それぞれ7%、6%の増加。これも結構大きい伸びですね。約40万人がアメリカの大学や大学院で学んでいるんですね。

しかし一方で、卒業資格のない、語学学校、専門学校に留学する人の数は減っています。約10万人いた留学生の数が2014年を機に減っています。

特に語学学生が多いのと思うのですが、これが意味するところとしては、恐らく英語を勉強しにくる人が減ったということ。

つまり、英語は自国で勉強する人が増え、わざわざアメリカに英語だけを学びに来ている人が減っている。アメリカに留学する人で増えているのは大学生・大学院生、つまり「英語で専門分野を勉強する人」ということだと思います。イーラーニング教材が進んだからか、話せる人が自国に増えてきたからでしょうか。この傾向は進むでしょうね。

3.留学生の多い州

次に留学生がアメリカのどこの州に行っているのかを調べました。ニューヨークなどの都会でしょうか?それともド田舎で勉強に励む学生が多いのでしょか?

図を見てください。人気なのはカルフォルニア州とテキサス州、ニューヨーク州。3人に1人はこの3州に行くんですね。

カリフォルニア州と言えば、ロサンゼルスやサンフランシスコ、サンディエゴが有名ですね。さすがの人気です。

IITがもう少し細かく発表してくれています。

次いで学術都市のマサチューセッツ州が入ってきています。

4.アメリカへの留学生の割合|全体・国別

今やアメリカの大学はアメリカ人だけの大学ではありません世界中から人があつまっています。留学生の割合がどれぐらいか?というのが以下の表から読み取れます。

州によっても留学生の割合は大きく異なりますが、コロンビアやマサチューセツ州では12%を占めるまでになっています。

国別、アメリカへの留学生の数

国別に確認してみましょう。どこから来ている人が多いか?

この表、とても見やすいですね。

中国が32%もの数。しかも増え続けています。次にインドで16%。この2か国でほぼ半分ですね。

サウジアラビア、韓国と続き、あとはパラパラといった感じ。

日本はなんと2%にまで落ち込んでしまっています。日本の大学の質が下がっていると言われている今、不安を感じますね。

Opnedoorより少し古いデータになりますが、以下は日本学生支援機構によると日本の大学生で海外に出る人は増えています。

しかし表を見てみるとアジア・オセアニア地域への留学生が増加しているようです。

5.取得する専攻

アメリカに留学する人は何が目的なのか?何を勉強しているのでしょうか?

表をみるとEngineeringが最も多いですが、Math & Computer Scienceがプラス25%と高い数字を示しています。

やはりITやAIの開発が世界でもっとも進んでいる国アメリカ、学びに来る人も多いんですね。

逆にIntensive Englishが17%も減っています。先ほども書きましたが、英語だけを学ぶ人は大分減ってきているんですね。

背景には授業料高騰と、自国で英語を学ぶ環境が整ってきているのだと思います。

▶ もっと詳しく知りたい人はこちら:英語を勉強する人が減っている

6.授業料、お金の出元

授業料は誰が払われているのか?

留学生によっては国が一部、または全額を負担してくれている場合もあるし、奨学金を利用している場合もあるようです。

上記を見てみると、全体で358億ドル。つまり4兆円以上費用を留学生から集めているんですね。

7.アメリカ留学の今後

アメリカ留学に携わるものとして、アメリカに留学する日本人が減っていくのは悲しい限りです。

今、日本では留学生は増加傾向にありますが、増えているのはアジアやオセアニアが中心。これらの国に留学する人の多くは英語を学ぶことを目的としています。

しかし前述したように今や韓国でもインドでも、世界のエリートは、すでに英語の学習は国内で完了させています。

その証拠に、日本ではフィリピン留学がブームですが、ブースに火をつけた韓国ではすでに下火。アメリカ留学する人は直接大学に進学します。

アメリカでは、英語で何か専門分野を学ぶ人が増えています。

言語はあくまでもコミュニケーションツールです。最近では中国語を勉強にしに中国に行く人も増えていますが、専門分野を学ぼうと思った時、アメリカ以上に奥が深い国はないと思います。

もちろん分野にもよるのですが、最も発展した国、進んだ学問が多いのがアメリカです。

経済では時価総額トップ10はすべてアメリカの企業で圧倒的。

ノーベル賞を見てもアメリカは2016年現在で339個の受賞。2位のイギリスの3倍(110個)を超えています。日本にいたっては22個と15倍以上もの差があります。

かの昔、ジョン万次郎が留学した目的も日本にはない海外の進んだ学問を学びにいったはずです。日本人として世界の専門分野のトップにいるためには、その業界でトップの国で学ぶのが一番だと信じています。

アメリカがあらゆる分野でトップを走る以上、日本人としてそこで学ぶ人が増えて欲しいものです。

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カテゴリー:

2017/04/19

執筆者 この記事を書いた人:Yohei Otsuka

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イングリッシュイノベーションズ代表取締役CEO。2005年に渡米、留学会社を現地で設立。日本帰国後、2014年に当校を設立。現在は日・英・比で学校運営に携わる。2022年にはIELTSの運営会社であるIDP Educationと共著でIELTS公認問題集を出版。