IELTS試験をわかりやすく解説!概要から勉強のコツまで
IELTS試験の徹底解説
IELTS (International English Language Testing System、アイエルツ) は、海外留学や海外移住の際に、英語力の証明に使われるテストです。
IELTSはオーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ共和国のほとんどの教育機関で受け入れられ、さらに約120か国で利用され、年間140万人が受験する、世界的に認められた英語運用能力試験です。いまだ、TOEFLが主流のアメリカ合衆国でも、近年では3000以上の教育機関で受け入れられています。
また、教育期間でのレベルチェックだけではなく、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの移民の必要条件ともなっています。
IELTSは聞く、読む、書く、話す、の4つの英語力の試験を行なう試験です。出題はペーパーベース、スピーキングテストは面談にて行われます。
点数は各項目、0~9点で表され、合計得点は4モジュールの平均点で評価されます。
例:
5.125 の場合 → 5.0点に切り下げ↓
5.250 の場合 → 5.5点に切り上げ↑
5.375 の場合 → 5.5点に切り上げ↑
5.675 の場合 → 5.5点に切り下げ↓
スコアを持っていると広がる選択肢
5.0点以上
オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの専門学校、アメリカ合衆国コミュニティカレッジなど
6.0点以上
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの大学進学、ビジネススクールなど
7.0点以上
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの大学院進学
世界で約120か国の教育機関で利用されているIELTSは、上記の選択肢だけではなく、
ヨーロッパ圏の非英語圏の大学などの進学にも広く利用されています。
また、移民目的でも5.5以上から多くの政府機関が英語力の証明として、受け入れています。
IELTSスコアアップのコツ
リーディング
60分の試験時間で3つの文章(3記事トータル約2,000~2,750語)を読んで回答しなければいけないため、素早く文章を読み、概要を理解する力が必要となります。
トピックは、雑誌、新聞、書籍などに書かれているようなものから引っ張られることが多く、一般教養の題材が多く取り扱われています。専門知識は必要としませんが、グラフやイラストを使用したアカデミックな文章が登場する場合もあります。
また、True、Fales、Not Givenと答える問題は、他の英語試験ではあまり見受けることのないIELTS独特の問題です。正確に文章全体を理解していないと、得点をロスする可能性があるため、引っかかりやすい傾向のある問題などは要チェックしておきましょう。
高得点を取得するためには、文章を正確に理解する能力=単語力+文法力が必須となります。
トピック自体はアカデミックなものではないので、ニュースや雑誌など、日常生活の中で触れることが出来る英語に幅広く触れることで、テストに必要な単語力をつけていくことができます。
リスニング
30分のリスニングの後、解答用紙に記入する時間が10分。合計40分の試験となります。TOEFLテスト同様、リスニングをしながらメモを取ることができるが、選択問題だけでなく、電話番号や住所、数を記入する問題もあるため、リスニングをしながらメモを取るスキルも合わせて身に着ける必要があるでしょう。
地図などを見ながら、場所の説明をされる問題も多く、最初の場所を聞き間違えると、その後の地図上の名称もずれて間違えていくことがあるので、リスニングの出だしからしっかりと聞く必要があります。
高得点を取得するには、キーワードを聞き取り正確にメモを取ること、さらにスペリングミスをしないこと、例え聞き取れていたとしても、一つでもスペリングミスがあるとその問題のスコアをロスします。単語だけでなくスペリングもしっかり覚えることが重要となります。
スピーキング
試験時間は15分~20分、 3つのセクションに分かれており、マンツーマンのインタビュー形式で行われます。
パート1では、試験官から、住居・家族・仕事・勉学・趣味など身近な話題について一般的な質問を受け、答えます。
パート2は、試験官からトピックカードを渡され、それに対するスピーチを1~2分間行う、スピーチの前に1分間準備時間が与えられます。
パート3は、パート2のトピックにたいして掘り下げて質問をされます。試験官とのディスカッション形式でスピーキング能力を計られます。
問題がわからなかった場合でも、試験官に聞き返すことが可能なテストなので
少しでもわからないと思った場合は聞き返し、しっかりと問題の意味を理解し、回答することが重要となります。
高得点を取得するためには、スピーキングの流暢さだけではなく、理論的に質問に対して受け答えることができるか、幅広い文法を正しく使いこなすことが出来ているか、ということが採点のポイントとなります。
無理に早く話せなくても、理論づけてしっかり伝えることが高得点取得への第一歩となります。わからないトピック、質問があった場合には、思い切って試験官に聞き返しましょう。
ライティング
60分間で計2つ(タスク1―150文字以上、タスク2-250文字以上)のタスクを論述します。
単語数が規定分量を下回った場合、どんなに論理的な文章を書けても、大幅にスコアダウンとなるため、なるべく単語数を多く書くことを意識しましょう。
タスク1は、グラフや図など、与えられた情報を整理し、文章にまとめるます。
タスク2は、与えられたテーマに対して意見を述べ、論証していく問題
高得点取得には、論理的であること、かつ段落ごとの繋がりがスムーズであること、また同じ表現や単語は繰り返し使わず、同義語や別の言い回しを使えるようになりましょう。
特に接続語の表現のバリエーションを持っておくと、それだけで繰り返し同じ表現を使うことを避けることが出来、高得点を狙うことが出来ます。
IELTSの勉強中の落とし穴
ここまでそれぞれのパートの特徴、スコアアップのコツをお伝えしましたが、IELTSはス0.5点の重みが多く、スコアが他の試験と比べて動きずらいです。
そのため受験者は目に見えるスコアアップが見えづらく、モチベーションを保つのが難しいという、特徴があるかもしれません。
0.5点のスコアを上げるには、統計的に約200時間(1日3時間勉強すれば約2ヶ月、1日2時間なら約3ヶ月)の勉強が必要と言われています。
0.5点をあげるには、これだけの勉強時間が必要であることを知らずにいると、なかなかスコアアップが見えず、自信を失っていくこともあるでしょう。
特に独学は、何故正解なのか、何故不正解なのか、自分の足りないスキルが明確にわからないまま、2カ月、3カ月毎日勉強しなくてはいけないのは、想像しただけでも難しいことは、きっと皆さんも想像できるはずです。
いかに自分のモチベーションを保ちながら、勉強する環境を確保することが大切か、IELTSの勉強をする前にしっかりと勉強の計画をたてていきましょう。
それでもIELTSのスコアを絶対にあげたい!
上記で述べた通り、TOEFLやTOEICよりもスコアが動きずらいIELTSは、ほかのテストよりモチベーションを保つことが難しく、自分の勉強法が正しいのか疑ってしまいがちです。
勉強する環境の確保だけでなく、第3者からのフィードバックをもらうことは、勉強を効率的に進める上で重要になります。
もし独学で勉強することに、自信がない方、効率的にスコアを上げたい方は、ぜひイングリッシュイノベーションズに通うことをご検討ください。
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