TOEICを最短でスコアをとるための勉強法と参考書【初心者向け】
TOEICの勉強を始めようと思っているあなた!
勉強を始める前に少しだけこの記事を読んでみてください。このページでは最速でスコアを取る方法とおすすめの参考書を紹介します。
「勉強方法がわからない」
「なかなかスコアが上がらない」
TOEICを勉強をしていると、そんな壁にぶちあたります。
私も遠い昔し、TOEICの勉強をし500点後半でスコアが伸び悩みました。自分の勉強方法が合っているのか疑問に思った経験があります。
皆様にはそうなって欲しくない。という訳で、少しでも目標の点数に最短時間で到達していただくために、勉強を進める上で抑えるべきポイントを、私の経験も含め伝授していきたいと思います。
初心者がまず目標設定すべきスコアは?
勉強をはじめる前に、まずやって欲しいことは目標設定です。結論から言うと多くの人は600点、730点、800点以上をまずは目指します。
600点:平均点であり、かつ、多くの企業が足切りにしているスコア
730点:どこの企業でもマイナス評価のない、アピールできるスコア
800点:多くの企業で昇進や海外駐在のために設定されているスコア
当然、目標は高ければ高いほど良いかと思いますが、いずれに点数を目指すにしても、まずは600点を取り、そこから上を目指していきましょう。
ちなみに、600点を取る意味を2つお伝えしておきましょう。
1)平均点の平均は約600点前後。つまり全受験者のうち半分よりは上とアピールする事ができるからです。また、上記の表より、
600点は公式が発表する英語レベル(A〜E)の中でCに位置付けられており「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲では業務上のコミュニケーションができる」とされています。
2)「TOEICが何点以上なら、就職で有利になる」という明確な基準はありませんが、就職での英語基準を設けている企業のボトムラインが『600点以上』と明記している会社が多いです。つまり足切りをクリアできるスコアが600点ということです。
600点のスコアを持っていることで履歴書に書くことができ、ビジネスシーンにおいて一定の場面で英語を使用して業務を進めることができるレベルと考えられています。
TOEICスコアの分布図
目標を設定するにあたっては、ぜひ他の受験者とのスコア相関図を確認しておきましょう!
これをみて、自分までの英語力があるのかを強みとしてもちたいのかを考えて見てください。
845点を取得すればTOP7%
745点を取得すればTOP18.5%
645点を取得すればTOP34.8%
595点を取得すればTOP44.6%
リスニングの方が高いスコアを取りやすい傾向
ちなみに参考までにですが、TOEICのリーディングとリスニングパートそれぞれの平均スコアを見比べてみると上の様な分布となります。
つまりリスニングの方がスコアは高い傾向にあります。よって、例えば最終亭に800点を狙うのであれば
リスニング400点、リーディング400点を狙うよりも、リスニング450点、リーディンング350点を狙ってとる方がスコアはメイクしやすいです。
リスニングで400点を目指すなら…正答率は80%、300点を目指すなら正答率は60%が必要正解数の目安となります。模擬試験はこの正解率を意識して臨みましょう。
目標スコアまでのスケジュールを立てよう
目標スコアを決めたら、目標スコアを達成するための学習スケジュールを立てましょう。
闇雲に勉強しても無駄な勉強をしてしまって一向に目標に到達できません。自分の現状を知り勉強を進めていきましょう。
自分のTOEICレベルを知ろう
学習スケジュールといっても人によって、現在のTOEICスコアがどのくらいのレベルなのか?1日に何時間勉強時間が取れるか?によって勉強スケジュールは違ってきます。
まずは自分の英語レベルがどのくらいか模擬試験や公式テスト問題集を受けてみることをおすすめします!
イングリッシュイノベーションズが出題傾向やTOEICの特徴を詰め込んだTOEIC模擬試験を用意しています!
もちろん無料のテストになるので、
・自分の持っているテキストを解き終えてしまった
・今の自分のスコア、レベル間を知りたい
・本番さながらのテストを練習で受けてみたい
このように思うのなら、ぜひこちらのTOEIC模擬試験を受けてみることをオススメします!
(ここからは最初のスタートラインが400点前後であることを前提にお話します)
200点台、300点前半の方は以下のような本を1週間程度で学習してみるとおすすめです。
ここはサクサク解いて基本的な文法の知識をおさらいしましょう!
400点以上のスコアをお持ちの方は基礎を覚えていると思うので行う必要がないと思います。不安な方は1週間でサクッと終わらせてTOEICの勉強にシフトしましょう。
私自身もはじめてTOEICの勉強を始める前は「改訂版 中学・高校6年間の英語をこの1冊でざっと復習する」を1週間ほどで2周してからTOEICの内容を勉強しはじめました。ベースができていたのでTOEICのPart5・6の理解は早かったです。
受験日を設定する
次にTOEICテストの受験日を決めましょう!
受験までに目標点数を獲得するためには何時間の勉強時間が必要で現実的か否かを見極める必要があるからです。必ず、計画的に、戦略を立ててから勉強を進めましょう!
また、現在の公式TOEIC試験は新型コロナウィルスの感染拡大防止・受験希望者が受験できるように午前・午後の2部制をとっていることもあり、抽選で受験者の人数を絞っています。(現在は抽選の当選率はほぼ100%)
以前と比べて、申し込み期間も1週間と短いので忘れないように注意をしてください。
勉強時間を決めよう
600点のスコアを取るまでに勉強時間がどれくらい必要かは個人差があります。
TOEIC100点アップには最低200~300時間かかると言われていますが、400点の人が100点スコアを上げることと、800点の人が100点スコアを上げることでは後者の方が断然難しくなります。あくまで時間は目安になりますが、この目安をもとに受験日までに必要な勉強時間と確保できる時間を洗い出しましょう。
現在のスコア | 必要な勉強時間 |
200点 | 800-1200時間 |
300点 | 600-900時間 |
400点 | 400-600時間 |
500点 | 200-400時間 |
目安として、400点の人が確保すべき勉強時間は最低でも400時間ほどになります。
4ヶ月後のTOEICの試験で600点を取るために学習を進めるとした場合、1ヶ月100時間以上、1週間で23時間以上の勉強時間を確保する必要があります。
こうして1週間を時間単位で表してみると大変に感じますよね?少しでも勉強時間を減らし効率的にスコアを上げるためには戦略立てることが大切になります。
次の項目で少ない勉強時間で効率的にスコアアップに繋がるポイントをお伝えします。
勉強を進める上でおさえるべき3つのポイント
スケジュールを立てたら必ず次のポイントを意識して学習を進めましょう。
これからお伝えるすポイントを意識する・しないで理解度やスコアアップに大きく関わってきます。
類似の単語に注意しよう
TOEICでは類似の単語が多く出題されます。
例えば、
coworkers = colleagues (同僚)
exhibition = fair (展示会)
invoice = bill (請求書)
position = post (役職)
cuisine = cooking (料理)
などです。
リスニングPart3.4、リーディングのPart7でにおいて「同じ意味だが、別の単語で言い換えられた単語」で表現されている問題が多くあります。アナウンスの中では「coworkers」と話しているのに対し、答えの選択肢の中では「colleagues」を使った選択肢が正解といった問題です。これは受験者が単語が言い換えられ意味を理解しているかを試す問題になります。
単語は1語で覚えるのではなく、類似の単語をセットにして覚えることで自分の覚えている単語を増やしていきましょう!
耳を英語にならせよう
耳を英語にならすことでリスニングは飛躍的にスコアアップします。
リスニングでは聞いた英語をいちいち頭の中で日本語に変換して、問題文を日本語に訳して、答えを選ぶなんて時間はありません。聞こえてきた英語は英語のまま理解できるように、日ごろから移動時間などでリスニングや洋楽を聞き、徐々に英語への抵抗を減らし、聞き取れる単語を増やしていきましょう。
Podcastなどで「英語聞き流しリスニング」のコンテンツを活用したり、解いている問題集のリスニングを流して聞くなどもおすすめです。
耳を英語になしていく中で、TOEICリスニングの問題を解く際、初級者に注意しいことがあります。
それは、発音や綴りが似ている単語です!
具体的には、日本人が苦手とるす“r”と“l”などの発音のことです。
例えば、
walk(ウォーク):歩く
work(ワーク):働く、仕事、作品
curb(カーブ):縁石
curve(カーブ:曲線
apart(アパート):離れて
a part(ア パート):部品
などです。
「似たような音」「似たような単語」は初心者はどうしても聞こえてしまうと正解だと思いチェックをしてしまいます。ほとんどの場合このような問題が出てきたとき、その選択肢は不正解になります。日ごろから英語を聴き、耳を英語にならすことでリスニングを聴きながら問題を解くこともでき、引っ掛け問題に引っかからず解くことができます。
時間配分を意識しよう
時間配分はTOEICを勉強する上で必ず意識してほしいポイントです。
特にリーディングにおいて時間配分は非常に重要になります。TOEICはリスニング[約45分間・100問]、リーディング[75分間・100問]となりますが、リスニングはアナウンス通り進めていっても解き切れないとはありません。しかし、リーディングは1つ分からない問題に2.3分と時間をかけてしまうとあっとゆうまに試験時間が過ぎてしまいます。
Part毎、1問あたりに何分・何秒かけるのか決めておき、1問に対し時間をかけ過ぎるようであればすぐ次の問題に行く勇気を持ちましょう!点が取れる問題も時間がなくなることで取れなくなってしまいます。
以下は、パート別・1問にかける時間の目安になります。
パート | 時間配分 |
Part5 (30問) | 10分/1問あたり20秒 |
Part6 (1セット×、16問) | 10分/1問あたり37.5秒 |
Part7 (シングルパッセージ25問/ダブルパッセージ25問) | 55分/シングル25分・ダブル10分・トリプル20分 |
合計 | 75分 |
もちろん最初はこの時間通りに解けず、最後まで解ききれないことはあります。日ごろから問題集の1問にかける時間を意識することで、本番解ききれなかったということがないように早めにトレーニングをしましょう。
勉強を始める前に注意すること
勉強を始める前に、初心者がやりがちなNG行動についてお話しします。
これから話すことを行なってしまうと最短で目標スコアまで到達できなくなってしまうので注意しましょう。
自分のレベルにあった問題集を使う
今のスコアが400点だけど、必要な点数が800点だからといって最初から上級者向けの問題集は使わないようにしましょう。
基礎やTOEICの基本となる問題を抑えていないと、正解できる問題もなかなか理解できず、かえって600点に到達するのが遅くなります。まずは初心者向けや600点を目指す人向けの問題集を使いましょう。
難しい問題集・参考書を使うことで理解が遅れ、英語やTOEICが嫌いになって勉強をしなくなっては本末転倒です。まずはベースをしっかり整えてレベルアップを目指しましょう。
多くの問題集・参考書を使わない
最初はどの問題集を使ったらよいか分からず、迷ってたくさん買ってしまったり、一周したからといって新しい問題集を買わないでください。
まずは、1冊を3.4週やり込み、問題集のリスニングが確実に聞き取れ、リーディングの内容が完璧にわかるまで使い込みましょう。理解したらそのテキストの過不足を補う形で別の問題集に進みましょう。何冊もやることで、書いてある内容を理解しきれずただ問題をやった気になってしまいます。
まずはこれだという問題集を1.2冊、単語帳で1冊程度に納めるといいでしょう。
ダラダラ勉強しない
先ほど時間配分を意識しようと話したようにTOEICのテストは時間との勝負になります。
勉強するときは本番を意識して学習を進めていただきたいので、勉強するときは集中し、集中できないときはしっかりと休むようメリハリをつけましょう。
時間がなかったり、少しでも勉強を進めたいときはPart3だけ、Patt5だけこの時間内で解いて終わらせる!と決めて行いましょう。
初心者向け単語の勉強法・単語本
初心者がTOEICの単語を勉強するときはTOEIC対策用の単語帳を必ず使って勉強しましょう。
なぜなら、TOEICはビジネスシーンをメインとした英語のテストとなり、ビジネスの現場で使われる単語が問題の中で頻繁に使われます。大学生の人は、受験で使用した単語帳を使いたくなると思いますが、TOIECで出る単語は専門的なものが多く含まれるので、必ずTOEIC対策用の単語帳を使いましょう。
単語の勉強は、反復練習が非常に大切になります。
以下は、人間の記憶に関するグラフになります。
この表から、英単語を1度に100単語覚えたとしても、1日後には74単語ぐらいは忘れてしまっていることになります。なので、「忘れる前に復習する」、「忘れるタイミングで復習する」ことが英単語を勉強する上で大切になります。
また、英語の文章・文脈からどのように単語が使われているかを理解して覚える、その情景をイメージして単語の意味や、その意味がプラス・マイナスの表現かを掴むだけでも定着率が変わってきますの意識して勉強してみてください。
初心者の方向けの単語帳はこちら!
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
600・730・860・990点のレベル別で単語が集約されています。アプリで音声を収録でき、速度変更して聞くことができます。移動中などに音声だけ聞くのもおすすめです。この単語帳を進めることで、TOEICの単語は大体を網羅できます。
あとは問題集などで分からない単語をピックアップしてオリジナルの単語帳を作ると良いでしょう。
初心者向けリスニングの勉強法・参考書
Part2では「5W1H」のどれであるか集中して聞くことで、その質問が何に関して話しているのかの大枠を掴むことができます。「5W1H」の問題に対してYes/Noでは答えられないため答えも絞ることができます。
リスニングの勉強方法には、初心者だけでなく上級者も取り組んでいるリスニング勉強法にシャドーイングとデクテーションがおすすめです。
シャドーイングとは、英文を見ずに聞こえた英語を少し遅れて発音していくトレーニングです。
話している内容を理解しようとするのではなく、話についていけるように音に意識を集中させます。そうすることで、ネイティブの言い回しや音・リズムに慣れ、具体的に音声を聞き取ることができます。
デクテーションごとは、英文を聞いてそれを書き取るトレーニングです。
書き取ることで、その文がいくつの単語からできているのか、慣れないと意識が回らない時制や、三単現、複数の“s”の存在も理解することができます。
どちらも1度ではなく何度も繰り返し集中することでリスニングの精度が上がり、難しいPart3.4のスコアアップが望めます。
初心者の方向けのリスニング対策本はこちら!
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
一冊で完全完結の本になります。わかりやすい解説とTOEICの引っ掛けや学習ポイントがまとめられています。また、模試もついているので少し力がついてきたと思うタイミングで自分のレベルを確認するのに活用してもいいと思います。
リーディングも同様の問題集をおすすめします!
初心者向けリーディングの勉強法・参考書
リーディングでは、基本となる知っている単語量を増やしましょう。
単語量が少ないと、内容が理解出来ない、正解に結びつけない、問題を解くのに時間かかってしまいます。単語量を増やすことで速読・精読につながりPart7の長文読解のスコアアップにつながっていきます。
初心者はPart5を確実にスコアを取れるようにするためには、文章構造を理解する必要があります。
TOEICのリーディングでは、「品詞問題/動詞問題/前置詞・接続詞問題/代名詞問題/関係詞問題/ペア表現・比較問題」の問題があります。試験中はこれらがどの問題に当たるのか瞬時に判断し正しい答えを導き出せるトレーニングをしましょう。
初心者の方向けのリスニング対策本はこちら!
(リスニングで紹介した問題集以外)
Part5の出る問題を1000問まとめた問題集になります。ボリュームがあるのでPart5だけ重点的に勉強したい方にはおすすめです。問題ごとに解説もわかりやすくまとめているので、初心者にもおすすめです。
著ヒロ前田さんの「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ」シリーズはリスニングでは紹介していませんでしたが、パートごとに問題集があり解説が丁寧なので、非常にわかりやすくそれぞれの解き方や注意点などが書かれています。
試験直前の勉強方法
試験の1.2週間前は本番に向けて対策をしっかりと進めましょう。
具体的には公式問題集を解きまくり、自分の苦手なところを重点的に勉強を進めましょう。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8
ここでポイントなのが本番環境に近い状態で行うことです。
本番は2時間の試験となります。
最初から2時間のテストを集中して解き切るのは、なかなか大変なことになります。そのため本番前は公式問題集をといて2時間のテストに慣れておきましょう。それに加え、どのパートを何分で解くようにするかタイムマネジメントを意識して進めていきましょう。
時終わったあとは、自分がどこを間違えたのか、知らない単語は何か、どんな問題が苦手なのかなどしっかりと分析して本番同じミスをしないようにこのタイミングで完璧にしておきます。
まとめ
いかがでしたか?
TOEIC初心者の方が行うべき手順と勉強の進め方についてお伝えしてきました。
たくさん勉強をしなければと感じる方もいつと思いますが、TOEICは長い目でスコアを取るような試験ではありません。
イングリッシュイノベーションズの生徒さんは、
10週間で325点→615点
12週間で300点→680点
など短期間で結果を出されている生徒さんが多くいらっしゃいます。
もともとベースが英語できていたからじゃないの?って思いますよね。
それが違うんです、多くの生徒さんは英語がわからない、苦手な状態からここまでスコアアップをされている人がいます。それは先ほどお話しした内容を愚直に取り組まれていたからです。
もし、あなたが
「最短でスコアを獲得したい」
「目標スコアまでの期限が迫っている」
そんな悩みを持っているのであれば、TOEIC専門の学校で勉強することをおすすめします。
イングリッシュイノベーションズでお伝えするTOEICのストラテジーとオールイングリッシュ授業によって大幅にスコアアップを達成することにつながります。
無料体験レッスンは新宿・大阪(梅田)・横浜・オンライン校の4つで受講できますので、ぜひ学校の説明だけでなくスコアアップのコツなどもぜひ聞いてみてください!
それでは、みなさまの無料体験授業参加を講師・スタッフ一同お待ちしております。