【リスニング】IELTSスコア9.0の講師が教えるリスニングの対策方法
こんにちは!
今回はIELTSリスニングの攻略法を詳しく解説します。
「リスニングの音声が速すぎてついていけない…」
「音源が長すぎて集中力が続かない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
IELTSリスニングでは、必要なスコアを意識しながら、パートごとに力を入れるところと入れないところを変えていくことがスコアアップの鍵になります。
今回の内容はYouTube動画でも詳しく話しているので、「動画で学びたい!」という方は以下のリンクからチェックしてください。
それでは、各パートの特徴や具体的な勉強法を紹介し、最短でスコアを伸ばすための方法を徹底解説していきます!
本題の前に正木先生とは?
正木伶弥
・TOEFL120点、IELTS9.0、英検1級
・日本生まれ日本育ち
・高校と大学はイギリス
・大学在学中に英語指導資格であるCELTA取得
・IDP公式IELTS教員研修終了
・British Council 認定 IELTS Expert
・著書2冊出版
日本人で数少ないブリティッシュ・カウンシル公認のIELTS Expertである正木伶弥先生。
IELTS9.0・TOEFL満点・英検1級の実績がある正木先生が、自身の経験をもとにIELTS勉強法を語ってくれます。
IELTSリスニングの試験構成を理解しよう!
リスニング各セクションの概要
IELTSのリスニングは40問から構成されていて、4つのセクションに分かれています。
セクション | 内容 |
セクション1 | 2人の日常会話 |
セクション2 | 1人の話者。イベントの告知や説明などのモノローグ |
セクション3 | 2~3名のアカデミックな会話 |
セクション4 | 1人の話者。スピーチや講演などアカデミックなモノローグ |
リスニングセクションの質問形式
IELTSリスニングは質問形式が多いのが特徴です。
問題形式 | 内容 |
穴埋め問題 | ノート、チャート、表などの空欄に必要な語句や数字を入れる |
選択問題 | 適切な選択肢を1つ〜2つ選ぶ |
記入式回答 | 制限文字数内で質問に回答 |
文章の穴埋め | 文章の空欄に必要な語句や数字を入れる |
ラベリング | 図・予定表・地図を完成させる |
分類 | 質問をもとに情報を分類する |
マッチング | 適切な語句と文をマッチングさせる |
セクション1&セクション4の対策:確実にスコアを取れる!
各パートでは必ず10問ずつ出題されます。
初心者の方が求める点数は、40問中半分以下のことが多いはずです。
なので、実はIELTSリスニングではセクション1とセクション4がスコアアップのカギになります!
では、それぞれのパートの攻略法を詳しく見ていきましょう。
セクション1:リスニングの最重要セクション!
セクション1は 日常会話 がテーマで、問題形式は 穴埋め問題(記述式) が基本です。
セクション1の全問正解は難しいかもしれませんが、比較的解きやすいので高得点を狙うべきです。
攻略ポイント
✔ 全問正解を目指すつもりで取り組む
✔ 先読みの時間を活用し、何が問われるのか予測する
✔ キーワード(名前・数字・日付)に注意する
さらに、音源をすべて聞き取ろうとせず、キーワードに集中することも大切です。
例題:
「What is the contact number for the reservation?」
(予約をするための電話番号はなんですか?)
このように「電話番号を答える問題」だと分かったら、番号の聞き取りに集中するようにしましょう。
また、IELTSのリスニングではスペルミスはそのまま失点につながるため、
頻出単語(曜日・月名・住所など)のスペルも確認しておきましょう!
セクション4:内容は難しいが、狙い目!
パート4は 大学の講義 などがテーマになり、専門的な話が多くなるのが特徴です。
しかし、問題形式はセクション1と同じ穴埋め形式なので、比較的解きやすいパートです。
攻略ポイント
✔ 専門用語が出ても気にせず、全体の流れを理解する
✔ 「言い換え表現」に注意する(例:increase → rise, advantage → benefit)
✔ 先読みの時間を活用し、何が問われるのか予測する
セクション1と同じように先読みの活用を徹底することが大切です。
セクション2&セクション3の対策:捨てずに効率よく解くのがコツ!
パート2とパート3は完全に捨てる必要はありませんが、特にパート3は最も苦戦する可能性が高いです。理由としては、選択式の質問形式が多いことに加え、パート3はモノローグではなく、複数の人が話す形式が多いからです。
セクション2:確実に得点を重ねる
セクション2では、観光案内や施設説明などがテーマになり、選択問題やマッチング問題が出題されます。
攻略ポイント
✔ 事前に選択肢をチェックして、どんな情報が来るか予測する
✔ 具体的な単語(日時、場所、数字)に注意する
セクション2では、リスニングしながら選択肢を読み、選ぶ作業が必要になります。
セクション3:最も難易度が高いが、戦略的に解く
セクション3は、2人以上の会話形式で、大学のディスカッションなどがテーマになります。
攻略ポイント
✔ 全問正解を目指さず、半分程度の正答率を目標に
✔ 話者の意見や立場に注目する(例:Professor / Student)
✔ 音声に集中し、選択肢を見ながら解くのではなく、後から選ぶのもOK
セクション2と同じく、リスニングしながら選択肢を読み、選ぶ作業が必要になります。
ただ、セクション3は最も難易度が高いため、全問正解を目指す必要はなく、半分程度の正答率を目標にしても問題ありません。
全問正解を目指すのではなく、音声を聞くことに集中するのも一つの戦略です。
会話自体はそこまで長くないため、覚えていられない量の情報ではないはずです。聞くことに集中することで、選択肢を読みながら進めるよりも理解しやすくなるでしょう。
聞き終わった後、空白の時間を利用して、話の内容を思い出しながら選択肢を選ぶのも有効な方法です。
IELTSリスニングの勉強法:英語の語順で理解しよう!
IELTSの音源は速くて長いため、「すべてを聞き取ろう」とすると逆に失敗します。
聞き取りながら、日本語に訳して考えていると、どんどん話が進んでしまい、追いつけなくなります。
大切なのは「英語を英語のまま理解する訓練」です。
英語の語順のまま情報を処理できるようにするために、普段からリーディングの練習をすると良いでしょう。綺麗な日本語訳にするのではなく、英語の語順のまま理解できるように訓練することが重要です。
記述式問題はスペルミスに気をつける
唯一気をつける点として、スペルミスによる失点が挙げられます。
正しく聞き取れていても、スペルが間違っていると不正解になるため、ややこしい単語は復習しておくことが重要です。
ポイント
✔ ややこしい単語はリスト化して復習する
✔ 過去問を解く際に、スペルミスをしやすい単語をメモする
✔ 頻出単語(住所、電話番号、曜日、月名)を重点的に覚える
これらの対策を行いながらスペルミスを極力減らしていきましょう。
おすすめのIELTSリスニング教材
おすすめの勉強素材として、BBCの「6 Minute English」があります。
オンラインで聞くことができ、様々なトピックでディスカッションが行われる6分間の音源が豊富にあります。
これはIELTSのリスニングに直結する内容で、話すスピードもちょうどIELTSのリスニングと同じくらいです。
さらに、すべてのエピソードにスクリプトが付いているため、聞き取れなかった部分を後から確認することができます。
最初からスクリプトを見るのではなく、聞き終わった後に確認するのが効果的です。
リスニング力向上のためには、音声を聞きながら同じ速度と抑揚で読み上げる練習を継続すると良いでしょう。
IELTSの問題だけでなく、6 Minute Englishも使って練習してみてください。
スクリプトを活用しながら練習を続けることで、徐々に聞き取れるようになっていきます。
自分の口で発音できる音は、基本的に聞き取れるようになります。
そのため、音源のスピードについていけるように発音練習をすると、以前よりも英語がゆっくり聞こえるようになるはずです。
劇的な改善は難しいかもしれませんが、毎日コツコツ続けることが近道になります。
まとめ
✅ 必要なスコアを確認し、パートごとに重点を置く
✅ パート1とパート4は確実に得点を狙う
✅ パート3は半分正解を目標にし、リスニングに集中する
✅ 英語を英語の語順で理解できるように訓練する
✅ スクリプトを使った音読&シャドーイングを取り入れる
IELTSのリスニングが難しいと感じる方は、まず自分の必要なスコアと正答数を見直し、パートごとに力の入れ方を決めましょう。
特にパート1と4はスコアを取りやすいので、重点的に勉強しましょう。
長い英文についていけるようにするため、日本語に訳さず、英語の語順で理解する練習を行いましょう。
また、スクリプトを用いた音読練習を取り入れることで、リスニング力の向上が期待できます。
リスニングのスコアを伸ばすためには正しい戦略と継続的な練習が重要です。
毎日コツコツ取り組むことで、確実にスキルが向上します!
最後に
IELTS公認パートナー校に選ばれているイングリッシュイノベーションズ。
イングリッシュイノベーションズでは、IELTSの対策からライティング/スピーキングの添削まで、ネイティブ講師から直接、指導を受けりことができます。
IELTSスコアは勉強法を知っている向上を目指す方は、ぜひ無料体験レッスンを活用してみてください。