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【絶対にやってはいけない】IELTSライティングで初心者がやりがちな5つのミスとは?

IELTSライティングでなかなかスコアが伸びない…そんな悩みを抱えていませんか?

もしかすると、その原因は「知らずにやってしまっている減点対象の行動」にあるかもしれません。

 

IELTSのライティングは「試験のルールや採点基準に対して正しく答えられているか」も問われる試験。

そのため「文字数が足りているのにスコアが取れない」なんてことも起こります。

 

今回は、IELTSのライティング試験でやってはいけないとされている、5つの代表的なミスを紹介します。

実際に多くの受験者が知らずにやってしまっていることをまとめました!

 

この5つのポイントを事前に知っておけば、無駄な減点を避け、スコアアップにつなげることができます。

本来の実力を正しく評価されるように、しっかりチェックしていきましょう。

 

今回の内容はYouTube動画でもまとめているので、「動画で学びたい!」という方は下記からチェックしてください。

 

「しっかり勉強したい!」という方は、この記事で徹底解説しているので、ぜひ最後まで読んで確実にスコアを取得しましょう!

それではIELTS6.0を達成する方法を解説していきます。

 

本題に入る前に正木先生って?

正木先生

正木伶弥

・TOEFL120点、IELTS9.0、英検1級

・日本生まれ日本育ち

・高校と大学はイギリス

・大学在学中に英語指導資格であるCELTA取得

・IDP公式IELTS教員研修終了

・British Council 認定 IELTS Expert

・著書2冊出版

日本人で数少ないブリティッシュ・カウンシル公認のIELTS Expertである正木伶弥先生。

IELTS9.0・TOEFL満点・英検1級の実績がある正木先生が、自身の経験をもとにIELTS勉強法を語ってくれます。

 

1. タスク1とタスク2に書き忘れがあると減点対象

 

IELTSのライティングは、タスク1とタスク2の2つのパートで構成されています。
どちらも大幅な減点につながる箇所がいくつかあります。
特に注意すべきなのが、それぞれにおける「重要な構成要素の書き忘れ」です。

 

タスク1:Overviewの記述漏れ

タスク1では、グラフや表、図などのデータをもとに客観的な情報を記述します。
ここで見落とされがちなのが、「Overview(全体的な傾向)」の記述です。

多くの受験者が、棒グラフや円グラフを見て、「一番高いのはAで、次がBで…」と各データの詳細だけを述べて終えてしまいます。

しかし、これでは不十分。
試験官が評価するのは、全体としてどういう傾向があるのかを正確に把握しているかどうか。

タスク1では「全体的にすべての項目が年々増加している」や「Aは一貫して他の項目よりも高い値を示している」といった要約的な文 (Overview) が必要になります。

この「Overview」を書き忘れると、それだけで評価が下がってしまうので気をつける必要があります。

 

タスク2:結論パラグラフを記述してない

一方、タスク2はエッセイ形式で、自分の意見や提案を述べるパートです。
ここでよく見られるミスが、「結論のパラグラフを書き忘れる」こと。

タスク2では本文で自分の考えを述べた後、最後にもう一度それを簡潔にまとめて、結論として締めくくる必要があります。

この「結論パラグラフ」がないと、論理的な一貫性が欠けた文章と判断され、得点に大きな影響を与えてしまいます。

結論パラグラフは、「私は〇〇という立場を取る。なぜなら〜」と再度自分の主張をまとめ、全体をきれいに締めるようにしましょう。

 

2. IELTSライティングの最低限必要な文字数を下回る

 

IELTSライティングでは、それぞれのタスクに最低語数が定められています。

タスク1:150語以上
タスク2:250語以上

これを下回ると自動的に減点されてしまいます。

 

指定の語数を下回ると即減点

受験者の中には、時間が足りなかったり、内容が思いつかずに必要な語数に届かない場合もあります。

しかし、採点官は語数が足りない時点で減点を開始するため、「少し足りないだけだから大丈夫だろう」という油断は禁物です。

さらに、語数が少ないと主張や論理の展開が浅くなり、内容の評価にも悪影響を及ぼします。

 

無理に文字数を稼ぐのは逆効果

とはいえ、語数を増やそうとするあまり、不自然に長い文章を無理やり作ることも危険です。

たとえば、

「He is a student.」

「He is a student who studies very hard.」

と、無理に付け足すことで語数を増やすのは、読み手にとって冗長で意味の薄い文章となってしまいます。

IELTSライティングで評価されるのは、簡潔かつ的確な表現。
必要な情報を、過不足なく伝えることを心がけましょう。

 

省略形は絶対使ってはいけない

IELTSはアカデミックな英語力を測る試験です。そのため、省略形(短縮形)は原則NGとされています。

たとえば:
don’t → do not

can’t → cannot

it’s → it is

このように、省略された形ではなく、正式な文法に則った形で書くことが求められます。フォーマルなライティングに適した表現を使いましょう。

また、目標スコアが高い場合は、タスク2で280語程度を目安に書くと、より論理的な展開が可能となり、高得点につながる傾向があります。

 

3. 事前に暗記したフレーズを使用する

IELTS対策の参考書や過去問に載っている「高得点が取れるフレーズ」や「使える例文」をそのまま暗記して使っていませんか?

これは、一見便利に思える反面、大きな減点リスクを伴う行為です。

 

採点官は暗記された文章を見抜く

IELTSの採点官は、数多くの解答を日々チェックしているプロです。
使い回された定型文や、テンプレート的な文章はすぐに見抜かれます。

特に問題となるのは、以下のようなケースです:
✅ よくある例文を丸暗記して書いている
✅ 自分の英語力とかけ離れた不自然な文が含まれている

採点官が「これは暗記だ」と判断した場合、その部分は採点対象外になる可能性があります。つまり、どれだけ高レベルな英語が書かれていても、評価してもらえないのです。

 

自分のレベルに合った自然な表現を使う

さらに、文章全体の構成や語彙に対して、一部だけ極端に高度な表現が混じっていると、「暗記を使っているのでは?」と疑われる原因にもなります。

評価されるライティングとは、「自分の言葉で論理的に一貫性のある主張を展開しているかどうか」です。

使い慣れていない表現を無理に詰め込むのではなく、自分のスタイルでわかりやすく書くことが、結局は一番の近道になります。

 

4. IELTSライティングのタスク1で意見を書く

議論

IELTSライティングのタスク1は「客観的な描写」が求められるパートです。
与えられたグラフや表、図などのデータをもとに、事実だけを正確に説明することがポイントになります。

ここで自分の主観的な意見や解釈、予測を加えてしまうのは、典型的な減点対象です。

 

客観性を欠いた記述はNG

例えば、以下のような文は避けるべきです:

「この数値は今後も増加していくだろう」
「このデータは、政府の政策が失敗したことを示している」

これらは予測や評価、原因の推測といった、主観的な判断が含まれており、タスク1の趣旨から外れてしまいます。

 

求められているのは「事実の要約と描写」

タスク1で求められるのは、「データから読み取れる事実を、分かりやすく、構造的に説明すること」です。

たとえば:

「2010年から2020年にかけて、Aの数値は徐々に増加した」
「全体として、Bが最も高く、Cが最も低い値を示している」

このように、グラフや表に実際に書かれている情報の記述に徹することが重要です。
自分の意見や推測は、タスク2で述べるようにして、タスク1では事実にとどめましょう。

 

5. ライティングで語彙の誤用・くだけた表現を使用する

IELTSライティングで「語彙力」は重要な評価項目の一つです。

しかし、「難しい単語を使えば高得点になる」と誤解してしまう受験者も少なくありません。無理に難語を使おうとして意味を取り違えたり、文脈に合わない使い方をしてしまうと、かえって減点の原因になります。

 

難しい単語=高得点ではない

重要なのは、文脈に合った正確な語彙を選ぶことです。
たとえば、「impressive」という単語を、意味を誤って使ってしまったり、硬い表現を不自然な文脈に入れてしまうと、読み手に違和感を与えます。

IELTSでは、「語彙の幅」よりも「語彙の正確さ」が優先されます。無理に高度な単語を使うのではなく、適切な単語を、正しく使うことがスコアアップの鍵です。

 

同じ単語の繰り返しは避ける

また、同じ単語を何度も繰り返して使うことも、語彙力が乏しいと判断される原因になります。

一般的な単語(例:good, bad, bigなど)は、言い換え表現を用いることで語彙の幅を示すことができます。

そのため、言い換え表現はぜひとも活用していきましょう。

例:

「a lot of」 → 「many」, 「a large number of」, 「a significant amount of」

このように、同義語や言い換え表現をバランスよく取り入れることが大切です。

 

日常的な表現は避ける

IELTSライティングはアカデミックな文章です。
したがって、日常会話のような砕けた表現は適していません。

例えば:

「a lot of」 → カジュアルな表現のため、減点対象になる可能性あり

「a significant number of」 や 「numerous」 → フォーマル → 高評価につながる

語彙の選び方一つで印象が大きく変わるため、常に「フォーマルであるかどうか」を意識して語彙を選びましょう。

 

まとめ|5つのNGポイントを避けてスコアアップを目指そう

IELTSライティングでスコアが伸びないと感じている方は、今回ご紹介した5つの「やってはいけないこと」をよく読んでみてください!

「文字数は足りているのに…」

という方はこれらに気をつけるだけでもスコアが上がるはずです!

 

振り返り↓
✅タスク1とタスク2の書き忘れ
– オーバービューや結論の欠落は致命的

✅ 最低文字数の不足と冗長な文の使用
– 無理な文字数稼ぎや省略形は減点対象

✅ 暗記フレーズの使用
– 採点官にはすぐ見抜かれる!自然な表現を

✅ タスク1で意見を書く
– 客観性が命、自分の意見は不要

✅ 語彙の誤用・くだけた表現
– 正確さとフォーマルさを優先しよう

 

どれも基本的なルールではありますが、見落とされがちなポイントでもあります。
これらのミスを未然に防ぐことができれば、無駄な減点を避け、本来の実力をしっかりと発揮できるようになります。

高得点を狙うためには、英語力だけでなく、「IELTSという試験に合わせた戦略」も非常に重要。

正しい書き方、適切な語彙選び、そして構成の理解を深めて、自信を持って試験に臨みましょう!

 

最後に

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2025/05/20

執筆者 この記事を書いた人:ryoto