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TOEFLリスニング対策方法【徹底的にまとめました】

今回の記事では、TOEFL iBTのリスニングセクションについてご紹介します。

4つあるTOEFLのセクションの中で、ライティング、スピーキングに続いて難しいと考えられるのがこのリスニングセクションです。リーディングと比べて何が難しいかというと、勉強で頭に叩き込むことが不可能だということです。

ライティングとスピーキングセクションを恐れるあまり油断しがちですが、リスニングセクションもなかなかの練習と場数が必要です。そこで、今回はリスニングセクションの点数を伸ばしたい方、満点を取りたい方のために、出題傾向から対策の仕方まで、例題を交えて詳しく解説していきます。

1.TOEFLリスニングセクションの出題傾向をカテゴリ別に確認しよう

まずは、iBTリスニングセクションで出題されるリスニング問題の種類と制限時間を見ていきましょう。大きく分けて2パターンあります。

問題の種類とは?2パターンを解説。

その①:大学での会話パターン
大学で行われる会話の中にも、主に3つのタイプがあります。

・Office hours
まず、Office hoursでの会話パターンが挙げられます。これは、大学の教授が行なっているOffice hoursに(教授の研究室に)生徒が訪れ、教授に質問や相談する内容です。例としては、学生がある事情によってレポートを期限までに提出できない可能性があるため、期日を伸ばしてもらえないかと相談する内容のものがありました。レポートのトピックの選び方の相談等の内容もあります。話の大筋はつかみやすいですが、大筋のみでなく、学生と教授それぞれの主張・提案をよく聞き取り理解する必要があります。

・職員への相談
一般にはService encounterと呼ばれるような問題です。例えば、履修に関する質問などのやりとりが学生と、職員との間で行われます。これもOffice hoursに特徴がよく似ており、学生の質問に対して職員が提案をしたりします。また、図書館などで学生がレポートに必要な文献を探していると言った内容のものもあります。学生が次に何をすることになるかなどに注目してリスニングをしましょう。

・学生同士の会話
このタイプの問題では、学生同士があるトピックに関して会話をします。例えば、最近始まった図書館での美術品の展示について等です。しかし、具体的な美術品の背景等も話されるなど、詳細な部分まで情報が含まれるため学生同士の会話だからと言って簡単ではありません。これもまた、話している人たちが次に何をするだろうかと考えながら聞いてみましょう。

その②:講義のパターン
言葉通り、講義が録音されたものです。もちろん内容は学術的なものとなっています。このパターンはさらに2種類に分けることができます。

・講義タイプ
講義タイプでは、教授が学生に向かって一方的に講義を行います。内容はもちろん学術的です。このタイプでは教授と学生とのやりとりはないため、状況を理解するよりも情報を吸収することに集中しましょう。

・ディスカッションタイプ
ディスカッションタイプでは、教授と学生たちの間でのやりとりが行われます。参加型の授業です。例えば、教授が学生に対して専門用語の意味について問題を出し、学生の一人が答えるといったやりとりが想定できます。また、学生が教授の言っていることをうまく理解できずに質問し、教授が説明すると言ったやりとりも考えられますね。

問題数は?

リスニングセクションの問題数は以下のようになっています。

  • 会話大問2問 1会話につき5問
  • 講義大問4問 1講義につき6問
  • ダミーありなら追加で会話1,講義2

時間は?

時間はダミーの有無により60-90分

2.TOEFLリスニングで出題される問題パターンを解説します

問題のレベルを知るために、まずは例題を見てしまうのが一番でしょう。ここではETS公式のスクリプト例を掲載しますが、後半で紹介するリンクで音声を聞くことができますので参考にしてください。

大学での会話パターンから、職員への相談タイプの問題です。学生(Student)と教務課の職員(Registrar)の間で会話が行われています。

まずは例題をご覧ください

Student: Hi, I’d like to drop off my graduation form. I understand you need this in order to process my diploma.
Registrar: OK, I’ll take that. Uh, before you leave, lemme check our computer … Uh, looks like you’re OK for graduation and … hmmmm. Actually, I’m getting a warning flag on your academic record here.
S: Really?
R: Yeah, let’s see what’s what. Uh, OK, are you familiar with our graduation requirements?
S: Um, I think so.
R: Then you know you need forty-eight credits in your major field to graduate, and at least twenty-four credits at the intermediate level or higher. Also, after your second year, you have to meet with your department chair to outline a plan for the rest of your time here. In the past, we also issued letters before a student’s final year began to let them know what they needed to take in their final year to be OK. But we don’t do that anymore …
S: I-I definitely met with my chairperson two years ago. Uh, he told me that I needed eight more courses at the intermediate level or higher in the last two years to be OK … so I’m not sure what the problem is. I made sure I got those credits.
R: Unfortunately, the computer’s usually pretty reliable … so I’m not sure what’s going on here.
S: It could be that I’ve taken two basic courses but coupled both of them with field experiences.
R: What do you mean?
S: Well, I could only take intro courses because there were no intermediate-level courses available for those particular topics. My chairperson told me that if I did independent field research in addition to the assigned work in each course, they would count as intermediate-level courses. My classmates, um, well, some of my classmates, did this for an easy way to meet the intermediate course requirement. But I did it to get the kind of depth in those topics I was going for. As it turned out, I really enjoyed the fieldwork. It was a nice supplement to just sitting and listening to lectures.
R: I’m sure that’s true, but the computer’s still showing them as basic-level courses, despite the fieldwork.
S: I’m not sure what to do, then. I mean, should I cancel my graduation party?
R: No! No reason to get worried like that. Just contact your chairperson immediately, OK? Uh, tell him to call me as soon as possible so that we can verify your fieldwork arrangement and certify those credits right away. It’s not like there’s an actual deadline today or anything, but if more than a few weeks go by, we might have a real problem that would be very difficult to fix in time for you to graduate. In fact, there probably would be nothing we could do.
S: I’ll get on that.

さて、出題される問題は以下の4つに大きくわけることができます。例題と解答を一緒に確認していきます。

Main idea 問題

トピックのMain ideaに当てはまる選択肢を選ぶ問題です。

Why does the man go to see the registrar?
A) To find out why he is not on the list of graduating students
B) To explain why he has not fulfilled his graduation requirements
C) To find out the exact requirements for graduation
D) To submit a document required for graduation

解答:D
会話の中の大半は、卒業に必要な単位に関するものでした。しかし、この問題で聞かれているのは、学生が教務課を訪れた本来の理由ですから、Dが正解となります。Main idea問題とはいえ、本文の大部分を占める内容に惑わされて、聞かれていることを無視してしまわないように気をつけましょう。

Factual information/detail/content問題

リスニングで語られた内容として、事実とそうでないものを見分ける問題です

According to the registrar, what step is currently taken to ensure that students fulfill their graduation requirements?
A) Academic records are regularly checked by the registrar’s office.
B) Students meet with a department chairperson to plan their course work.
C) Students receive letter listing the courses that they still need to take.
D) Warning letters are sent to students who have fallen behind in their course work.

解答:B
CやDに惑わされるのではないでしょうか。ここでは質問にある”currently”がカギとなり、CとDを除外することができます。この問題からは、少し詳細な部分もよく聞いていないと答えられない場合があるということがわかると思います。一貫したストーリーとして、より具体的に状況を想像しながら聞いていると、詳細な内容も自然と理解できると思います。

Purpose/Inference/Organization問題

スピーカーのトーンや、どのような目的で話をしていたかを選択する問題です

Why does the man mention his classmates?
A) To explain how he obtained information about field research
B) To point out that many students like to do field research
C) To show that it is difficult to get intermediate-level credits
D) To emphasize his motivation to do field research in two of his courses

解答:D
Purpose/Inference/Organization問題では、一文のみでなく、話の流れから正しい答えを導く必要があります。この問題では、classmatesについて話したあと、彼が学びたい学問をより深めたかったこと、そしてフィールドワークを実際に楽しむことができたことが述べられています。よってDが最適と考えられます。

Repeated listening問題

リスニングの一部が再度流れ、なぜスピーカーがそれを言ったか、またはスピーカーのトーンを選択する問題です

S: I’m not sure what the problem is. I made sure I got those credits.
R: Unfortunately, the computer’s usually pretty reliable … so I’m not sure what’s going on here.
Narrator: What does the registrar imply when she says this: “Unfortunately, the computer’s usually pretty reliable … so I’m not sure what’s going on here.”

A) She is uncertain about the reliability of the computer.
B) She will approve the man’s form despite her doubts about it.
C) She needs more information about the man’s credits.
D) She needs to call someone to help her fix computer errors.

解答:C
この問題はどちらかというと消去法で解答にたどり着くことができます。Aについては、矛盾していることが述べられており却下、B,Dに関しては、全く述べられていない内容となってしまうためCとなります。
 

3.TOEFLリスニングの対策・勉強法を3つご紹介します

さて、例題を見たことで少し実感が湧いたかと思います。少し長くなりますが、具体的な対策方法と勉強法を見ていきましょう!

その①:まずは耳を英語にならすこと

・絶対英語苦手!な人は、まず抵抗を取り除くことが先決
英語に対して抵抗感がある状態でリスニングを練習しても、なかなか上達しません。苦手!という意識のある人は、一度「勉強」という概念を捨て、言語文化として楽しみながら聞けるように意識転換をしましょう。自分が英語を使ってコミュニケーションをとっているところを想像し、点数のためでなく、「より広い世界観のために話せるようになりたい!」という意識を持つことが、上達の一番の近道です。

・毎日、特にアメリカ英語をリスニング 教科書のような英語でなく、自然な、話し口調の英語に慣れておく
中学校、高校までのテストでは、教科書英語のリスニングがほとんどでした。しかしiBTでは、先ほどの例題からもわかるように、話し口調でのリスニング問題がほとんどになります。iBTで喋られる英語のほとんどであるアメリカ英語を、より自然な口調で話しているリスニング素材を使って耳慣らしをしましょう。

その②:リスニング内容の「記憶」でなく、「理解」ができるようになること

さて、リスニングをする際、聞き取れた情報を忘れまい忘れまいと、なんとなく記憶重視のリスニングになってしまうことがありませんか?実はこれ、非常に非効率的です。

リスニングをしているときは、その会話に参加しているくらいの現実味を持って内容を「理解」することが、正確な聞き取りへとつながります。

具体的には、その風景、人の表情や、話しているのが自分だったら次に何をしなければいけないか、などをより鮮明にイメージしながら聞きましょう。これによりリスニングが、短期記憶によるデリケートな記憶作業から、より長期記憶に近い、関連性を持った情報のインプットに変わっていきます。後者の方が、情報を引き出すにははるかに有利です。練習をする際からこのことを心がけてリスニングをしましょう。

補足:実は役立つスピーキングの練習

リスニングの練習で、僕が最も効果があると考えているのが、実はスピーキングの練習です。リスニングの教材を使い、その音を真似てスクリプトを正確にスピーキングしてみましょう。できるだけネイティブのように聞こえるよう、音と音のつながり、イントネーション、強弱まで再現しようと努めます。一度聞いた音というのはなんとなく覚えているものですが、繰り返し自分で喋った音は、なかなか忘れません。普段のただの聞き流し作業を、このようにアクティブにすることで、意味を理解しながら、文の形や音を覚えることのできる効率的な作業にすることができます。ぜひ試して見てください。

4.TOEFLリスニングで知っていると特をする知識・コツ

①:ダミー問題について

リスニングセクションではダミー問題が出題される可能性があります。ダミー問題とは、ETSが統計目的で設置している問題のことで、点数には影響しません。リスニング問題の最後に出現するといわれています。

このダミー問題に関して、一般的に対策方法は二択あります。

ダミー問題の対策方法2つ

  • 解く: 安全だけれど、疲れる。
  • 休憩: リスクはあるけれど、休める。

これに関しては様々意見がありますが、この記事では一つの提案をしたいと思います。

結論としては、解くべき。

まず、一つの理由として、どれがダミー問題か確実にはわからないということが挙げられます。ダミー問題を特定することが不可能な以上、ダミー問題のようだから解かないというのは一定のリスクが伴います。

二つ目に、リスニング問題を解くことは、経験になるということです。「このiBT試験がスコア提出前のラストチャンス」という場合を除いて、iBT試験は何回か受けることでしょう。そうであれば、最終的なiBTで高得点を取ることを優先し、ダミー問題を練習としてしまうという考え方があります。集中力を保つのがどれくらい難しいかなど、貴重な洞察が得られることと思います。

最後に、ダミー問題と推測される問題も真剣に解くことで、より多くの英語のインプットを脳に与えることができます。リスニング問題で実際に流れる英語を聞いておけば、続くスピーキングセクションに挑む際に、脳に英語が残っている確率が高くなり、これはとても良いインスピレーションとなります。実際により多くの英語を刺激として得ておけば、スピーキングの際に非常に話しやすくなるでしょう。

②:メモについて

さて、メモを取るか取らないかについても、実は意見の分かれるところです。この記事では、取得したい点数によって取るべきか、取らないべきかを整理してみます。

現時点では満点を目指していない人
現時点ではまだ満点は目指しておらず、とりあえず可能な限り高得点が取りたいという人に関しては、メモを取ることをオススメします。

メモを取ることの是非がなぜ議論されるかというと、メモを取っている間は集中力がそちらに流れ、リスニング内容を聞き逃してしまう可能性が考えられるからです。しかし、満点を目指していない場合の優先事項は、まずリスニングの内容を整理して理解し、大筋をつかむことです。このことから、メイントピック等のメモをとり、リスニング内容を整理して聞き取る事に専念しましょう。その上で、可能な範囲で詳細な部分を書き取り、解答の際に使用します。

満点を目指す人
満点を目指している人に関しては、メモを取るよりも、頭の中でストーリーの詳細までを理解する事に努める方が合理的です。また、本来英語を使うシチュエーションを想定しても、メモを取らずに理解できた方が良いと考えられます。メモを取る事に集中力を注ぐより、具体的にストーリー展開をイメージしながら記憶を関連付けて理解する方が、解答にかかる時間も短縮できる上、正確な回答ができるようになります。どうしても忘れそうな細かい事項があった場合のみ、1,2単語でメモをすることをオススメします。

以上が、オススメするメモの取り方ですが、やはりメモを取る取らないに関しては個人差があると考えられます。どうしても決めかねる場合は、やはり経験で判断するのが一番でしょう。練習をしていて、メモを使った時に正答率が高く、自信を持って答えられたのならメモを使い、特に効果が感じられなかったのであればメモを使わずにテストに挑むのが良いかもしれません。

③:高得点・満点を取るためのコツ

最後に、高得点を取るための、テスト当日のコツについてお話しします。

まず下準備として、テスト当日は英語を聞いて耳を慣らしておきましょう。脳を英語モードにするだけで、英語の情報の入りが全く変わってきます。英語の音源を聴きながら、話している人を想像し、また自分も討議に参加するイメージを持つようにすると、より英語に敏感になると思います。

テストが始まり、リスニングセクションに入ったら、会話の流れをより現実的に想像しながら聞くようにしましょう。先述しましたが、自分が会話に参加しているほどのリアリティで想像することが大切です。いつ話を振られても対応できるように、両者の主張をよく押さえておくことを心がけ、緊張感を持って聞きましょう。

ポイント:細部までイメージしながら聞く

  • その会話・講義が行われている場所
  • 会話・講義に出てくる状況
  • 講義、会話に参加しているつもりで、話を振られたら返答できるように

※補足:TOEFLリスニング対策で役に立つ参考書・サンプル
最後に、例題でも使用した、リスニングの無料サンプルが公式で公開されているページをご紹介します。
» TOEFL iBT: TOEFL iBT Quick Prep

リスニングだけでなく、他のセクションの例題と解答も載っていますから、是非利用してみてください。

まとめ

ご紹介した内容を簡潔にまとめます。

・学術的な内容で単語も専門的
リスニングセクションは単純な勉強だけではなかなか点数が伸びません。知識よりも場数と経験を優先して対策を行いましょう。

・英語に耳を慣らすこと
英語を「勉強する」という感覚を捨てて、自分が英語でコミュニケーションをとっている姿を想像しながら、英語に触れましょう。特に会話型のアメリカ英語を選んでよく聞き、耳を慣らしていくことが高得点への近道です。

・イメージしながら聞くこと
メモを取って内容を記憶しようとするより、会話に参加するつもりで内容を具体的にイメージすることで、記憶の関連付けを行うことができます。こうすれば、メモを取るために集中力を割かなくても、細部が自然と思い出せるようになり、解答も簡単になります。

・スピーキングをすることでリスニングもアップ
経験上、リスニングの対策方法として最も有効だったもの は、スピーキングです。リスニング教材として使っている様々な音源を参考に、同じ内容を自分で声に出して繰り返して見ましょう。英語の音の特徴や、単語と単語のつながりなどが、自分で話す事によって感覚的に理解でき、結果リスニング能力が格段に向上します。コツは、常に最高の発音を目指し続けることです。

いかかでしたでしょうか。少し長くなってしまいましたが、対策のコツが伝わっていれば幸いです。冒頭でも紹介しました通り、リスニングは、日本人が得意な「勉強」では習得が難しいスキルです。日頃から隙間時間を使ったり、英語でニュースを聞いたりなどして英語の音になれる事で感覚的に上達させるのが一番の近道です。「勉強」と思わずに、感覚的に英語を習得して、文法等を考えなくても英語が聞き取れ、また話せるようになるといいですね。

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カテゴリー:

2017/03/12

執筆者 この記事を書いた人:Shunsuke

俊輔村松

イングリッシュイノベーションズにてwebマーケティングを担当しています。元テンプル大学教養学部にて国際ビジネス学科に通っていました。得意なテストはTOEFLiBT、ITPです。今はコンピューターサイエンス分野を勉強しています。勉強を頑張る人を応援します!