直前対策 | パート別にまとめたTOEICの7つのコツ
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TOEICは全部で7つのPartに分かれています。問題は、毎回変わっていきますが出題されるフォーマットは決まっているためPartごとに解答をスムーズにしていく”コツ”がTOEICには存在します。事前にコツを知ることで、何をするべきか迷って時間を無駄にすることはありません。見るべきポイントがわからず戸惑うこともなく、自身の持っている最大限のパフォーマンスを発揮することができます。
TOEICの問題の解き方には手順があります。一つ一つのステージをクリアするような感覚で解答していくことにより、はっきりと答えがわかっていきます。
「品詞の確認」「動詞の種類の確認」「慣用表現の確認」など、何を確認すべきかを事前に理解しておき、「チェック」の作業を素早く行っていきます。このような解答の手順が、TOEICで点を上げるコツなのです。
TOEIC:Part1のコツ
Part1のリスニング問題は6問しかありません。しかも、問題用紙に印刷されているのは写真だけです。写真のなかでどこを見るかポイントを絞り込むことが大切です。
脇役にも注目
写真には人物が写っている場合もあれば、物だけの場合もあります。写真の中心に人物が写っていても、その人たちの動作が全く関係ない問題を出題される場合もよくあります。人物に気をとられず、映っている全ての物の情報を素早く掴みましょう。
例えば、写真の脇役にみえるテーブルや椅子、さらに言えばテーブルの上にあるライト、部屋の隅の鉢植えなども解答のポイントになります。それら写真の状態について「電気がついている。(The light is on.)」「鉢植えが隅に置いてある。(The Flower pot is at the corner.)」などの写真背景の描写が正解であることもあります。
状態と、変化や動作との区別
一枚の写真では、動きや変化は表せません。写真で表せられるのは「物の状態」のみです。
例えば、テーブルの上のライトについて「今電気がついたところだ。(The light has just been turned on.)」という描写があっても「電気がついた」という変化は写真からは読み取れません。そのため、「状態を表す」表現として「電気がついている(The light is on./ The light is turned on.)」を選択することができます。
女性が着ているジャケットについて「彼女はジャケットを着た。(She put on her jacket.)」という描写があってもそれはその絵を描写する適した選択肢ではありません。TOEICの選択肢は細かな言葉の違いで正誤がきまります。
今回の例では「着る(動作)(put on)」と「着ている(状態)(wear)」の動詞の区別を明確にしましょう。正解は、状態を表す「wear」 を使い「彼女はジャケットを着ている。(She is wearing a jacket./ She wears a jacket.)」を選択することができます。
今すぐ身に付くスコアアップのテクニック
Part 1の写真描写問題では「物の状態を表す表現しか使われるはずがない」というテクニックをわかっていれば、選択肢から外すことが動詞をみつけることができます。
例えば「始める(start)」や「終える(finish)」は変化を表す動詞ですから、状態を表すことはできません。もし選択肢に(start) や(finish)のような単語があれば、この選択肢は正解ではないことが判断できます。
TOEIC:Part2のコツ
Part2も引き続きリスニング問題です。
問題用紙に選択肢は書かれていないので、内容を事前に予想した上で音声を待つことができません。しかもPart2には、細かな表現の違いから出題するひっかけ問題が多くあります。前もってどのような仕掛けかがあるかを知った上で、このPartに臨むことでひっかけ問題にひっかからずに解答していくことができます。
似た発音の単語に要注意
英語の発音は通常100%聞き取れなくても、前後関係で判断して意味を推測することが可能です。極端な例ですが、「I ate lice this morning.」と聞こえてきたとしても、「lice(のみ)」は「rice(ご飯)」の間違いだろう、と推測できるのです。
Part2では、発音にフォーカスしたひっかけ問題が登場します。例えば、「coffee」と「copy」など普段は聞き間違わないような簡単な単語であっても、リスニング問題の中で巧妙に混ぜてあると聞き間違えることがあります。単語を聞き間違えた状態で、理解を続けると選択肢を一つに絞り込むことが難しくなってきます。なので、細かい音も丁寧に聞き分けましょう。
疑問詞を必ず聞き取る
疑問文文頭の疑問詞はあっという間に過ぎ去りますが、疑問詞こそがキーワードです。「Where?」と聞いているのか「When?」 と聞いているのかをはっきりと聞き分けられなければ正解を選べません。
疑問詞は発音の中で強調されないため、聞き流さないように十分に注意しましょう。
TOEIC:Part3とPart4のコツ
引き続きリスニングですが、Part3と4は問題文と選択肢が問題用紙に記載されているため、音声が聞こえてくる前に必ず問題文に目を通しておきましょう。
次に解く一問に集中
Part3からは、聞こえてくる文章が長くなるため集中して聞き取る必要があります。
まず問題文と選択肢を下読みする時は、「これから解く一問分だけ」を読みます。たとえ時間があっても次へ読み進まないようにしましょう。進んで読んでもほとんど頭に入らない上、音声が聞こえてきた時には再び頭を数秒前に読んだ問題文と選択肢に切り替えなければいけないからです。
解答する問題文と選択肢のみ先読みします。問題は音声が聞こえてき次第できる限り早く解き終え次の問題への時間を作りましょう。地道に一問一問解き進めていきましょう。
もし下読みを終えてもまだ数秒残ったのであれば、一瞬気を緩めましょう。たとえ2.3秒であったとしても一息つくことで仕切りなおすことができ、次の問題を解答するのに集中力が増します。
Part3の対話の流れを推測(3人の対話は特に注意)
Part3は対話形式のリスニング問題です。迷っていたり、うれしかったりという心理面は声のトーンに現れています。次に展開される状況を想像しながら聞くことで対話の方向性を推測することができます。
逆に方向性をうまくとらえることができなければ「男性は~について何を言いたいのでしょうか?(What is the man implying about~?)」というような問題をうまく解くことができません。「ほのめかす(imply)」が出てきた時には、登場人物の言葉として表現されていない状況を想像して答えていく必要があります。
また、Part 3の対話形式の問題では2名の対話が多いですが、3名の対話のものが1,2問含まれます。
対話が聞こえてくる前に3名の会話(three speakers)であることは説明されます。「three speakers」というキーワードが聞こえたら、声の聞き分けを明確にできるように心の準備をしましょう。
Part4の解説(アナウンス)文は状況設定を早めに判断
Part4は一人の人物によるラジオ広告、車内広告、電話のメッセージなどです。キーワードを聞き取り、話の主がDJなのか店主なのかはたまた上司なのか、判断し聞き進めることが大切です。
話し手と聞き手の間柄が仕事仲間なのか、友人関係があるのか、などの状況設定をリスニングが流れてきた早めの段階で判断します。対話している人たちの間柄を推測せず聞いていると、「女性はどういった人である可能性が高いでしょう?(Who most likely is the woman?)」などの問題に答える際に時間をロスします。
TOEIC:Part5とPart6のコツ
Part4まででリスニング問題が終了し、Part5からはリーディングに突入します。ここからは時間の管理も自分でしていく必要があるので、時計を見ながら解き進める必要があります。
答えがわかり次第、次の問題へ
Part5と6は、最もスピーディーに駆け抜けたいPartなので、解答時間の節約を心がけましょう。
答えがわかり次第すぐマークするのが理想です。答えがわからず消去法で選ぶしかない場合”以外”は、選択肢は「正解にたどり着くまで読む」に限ります。読み残した選択肢を念のため読む時間をとる必要はありません、どんどん解き進めていきましょう。
品詞は丁寧に判断する
正解を選ぶためにとらえたいポイントは様々ですが、「完了形か?」「受動態か?」「動詞の原形か?」「複数形か?」なども、もちろんその中の一部です。そのほかに、言葉の意味を問われる問題もあります。
ただ、出題された単語の品詞がわかるだけで解ける問題も増えるので、正しく判断できるよう注意深く読みましょう。品詞を判断しながら読むことは、たとえ問題文が品詞関連の出題ではなかったとしても文章の構造を理解する上で役に立ちます。日頃の学習時から品詞の派生語を意識することを心掛けましょう。
名詞の前についているから形容詞、文章全体を修飾しているから副詞、など品詞を判断することで答えを絞り込めます。しかし、「名詞+名詞」で前の名詞が形容詞的用法になるケースや、「ly」がついても副詞ではないケースなどひっかけも含まれています。ひっかけ問題に、うっかりはまらないように注意してください。
文章問題を空欄の前後だけを読んで解くのはとても困難です。文頭からカッコを少し過ぎたところまで素早く読み、確実にわかる品詞や前置詞の問題だったら解答します。最後まで文を読まなければ単語の意味がわからない接続詞などの問題は、最後まで落ち着いて読んでいきましょう。
絶対に覚えておくべきスコアアップのテクニック
最後まで読まずに解けそうな問題を見つけることが、解答時間の節約をするためのコツです。
- 慣用表現
- 前置詞
- 品詞
- 決まった動詞の活用(受動態や完了形、不定詞や動名詞など)
これらの問題は、文法のルールや慣用句表現が確定しているため、空所のあたりまで読むだけで素早く答えを見つけることができます。
TOEIC:Part7のコツ
Part7は長文読解問題で、複数の記事や文書から総合的に正解を判断する高度な問題も含まれています。そのような問題には、問題の該当箇所を見つけるために、広範囲にわたりキーワードを探す必要があります。問題を解くためのヒントはランダムに隠れているので、英検のように上から順に読みながら問題を解き進むことはできません。
長文を落ち着いて解ける時間を残し、得意な問題から解く
900点を狙うなら85%以上は正解したいため、問題の全てを解き切る必要があります。逆に800点以下を狙うのであれば正解率は80%を切ってもいいため「トリプルパッセージは捨てよう」などの作戦を立てることができます。
TOEICの問題は基本的に、徐々に難しくなるように並んでいるため、最初から順に解いていくだけで難しい問題を自然と残すことになります。前もって問題集を解く時に自分の得手不得手を理解し、もし苦手な問題が中盤にくる場合にはその問題を飛ばして次の問題に進めるようにしましょう。
Part6までは、急いで解いていきます。解く問題と捨て問題を最初から計画しておくことで、Part 7に入っても解ける問題に時間をうまく割り当てることができます。
細かい時間配分を前もって決めておく
Part5を20分で、Part6を15分で解けば、Part7に40分残すことが可能です。この場合Part7を全て解くことは難しいですが。捨て問題を作っていれば心配ありません。
Part5を13分、Part6を12分で解けばPart7に50分残すことが可能です。この場合文法問題を解くペースをかなりあげていき、そのペースで進めばPart7も解き切ることができます。
上記はあくまでも時間配分の目安ですが英語力に合わせてどちらのパターンに自分を近づけることができるか?一度過去問題を解き自分の解答をするペースを確認することをおすすめします。
Part5とPart6の文法問題は、品詞や語彙問題の問題なので数秒で解けます。しかし、文章を最後まで丁寧に読まなくては答えられない時制の問題などは、Part5とPart6を解いていく約3倍の時間がかかります。時間配分として、最終的にPartごとの目標タイムとあわせることができれば、一問一問にそれぞれかかる時間を神経質に気にする必要はなくなっていきます。
長文から読まずに先に問題を必ずチェック
Part7の長文は長いので、先に本文を読んでも内容を忘れてしまいがちです。メモも取ることは許されていませんから、自分でまとめを書き留めることもできません。問題文を先に読み、問題の内容を踏まえて長文内のキーワードをみつけていく解き方が、効率よく解いていく方法です。
問題は選択肢を読まず、問題文のみ目を通します。1問5秒ほど使い、全ての問題文に軽く目を通し流れを把握してから、もう一度一番最初の問題文から読み直し、長文へ目を移します。
キーワードを求めての斜め読みをする時は、注釈や追記事項などの細かいところも漏らさずチェックしましょう。その部分に正解のキーワードが隠れている場合は多くあります。
全てのPartに共通するポイント&コツとは
各Partの出題形式にあった解答方法のコツに加え、短期間であっても効率よく勉強することで更にTOEICに対応しやすくなります。TOEICの学習時も、いくつかのコツを踏まえて勉強していきましょう。
派生語やパラフレーズを意識
英語を理解する上で、品詞を意識することはとても大切です。品詞を意識しながら読み進めるにあたり、それぞれの品詞が、どのような単語になるのかを覚えておく必要があります。そうすれば「名詞だからwidthだな」「形容詞だからwideだな」という具合に正解を見つけることができます。
- poor(形容詞) poverty(名詞) poorly(副詞)
- succeed(動詞) success(名詞) successful(形容詞)successfully(副詞)
また、TOEIC対策でよく耳にするパラフレーズとは言い換え表現で、類義語のようなものです。「名前と住所(name and address)」は「個人情報(personal information)」と置き換えられたり、「年に一度(once a year)」が「毎年(annually)」に置き換えられることもあります。
TOEICはパラフレーズが頻繁に使われているため、対応できるように覚えていきましょう。
一問何分で解くかを意識
試験問題に慣れてくれば「Part5は15分で解く」などPartごとに時間を決めて進めていけます。ですが、ペースがどのくらいの速度なのかを肌感覚で掴めるまでは「一問30秒ペースで5問解く」という具合にこまめに時間測定をして問題を解くペース感をつかむようにしてみましょう。
或いは全速力で10問解いてみて、一問に対する平均解答時間を測定します。Part全てを計測した平均解答時間で解き終われるように繰り返し練習してみましょう。
聞き取れた単語が選択肢にもある時は要注意
TOEICにはパラフレーズが多く出題されることは前述しましたが、本文で使われた単語の表現と全く同じ単語が選択肢に登場することも少ないです。例えば、本文で「be required to(~するよう義務付けられる)」が使われている場合は、選択肢内では「have to(~しなければならない)」に置き換えられることがあります。
同様に問題文に「buy(買う)」という単語が出てきたら「purchase(購入する)」という単語が選択肢に置き換えられることがあります。
こういったパラフレーズ対策を十分しておくことが重要です。同じ表現が問題と選択肢で使われた場合は「これはひっかけかも?」と一度疑ってみましょう。
以上、各Partの解答のコツをまとめてみました。TOEIC問題に慣れてくれば前述した内容を頭に叩き込んだ状態で本番に臨むことができます。
今回はTOEICをコンパクトにまとめたつもりですが、TOEICの問題傾向は変わることがあります。「自分ひとりでは不安だ」と感じる方はスクールに通い、TOEICを熟知した講師の明快な解説、スコアアップを目指す同志達と共にスコア達成に近づけます。
自分ではなかなか追い込めない方でも、スクールでは授業が講師主体で進められるため学習を確実に進められることができます。また、TOEICに対する意識が高い方が集まる場所なので解答スキルの共有などの相乗効果が生まれ、より短時間で確実なスコアアップが達成できます。少しでもTOEIC専門スクールについて気になった方は下記をご覧ください。
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2019/12/06