自宅で受験ができる!?TOEFL Home Edition について解説します
新型コロナウイルスの影響を受け、TOEFLだけでなくさまざまな英語試験が感染拡大を防止するために受験者数の制限や感染対策などを実施しています。
受験生も感染防止のために受験を控えるなど、以前に比べて受験を手軽にできなくなっています。
そんな中、TOEFL iBT®では自宅で受験ができるTOEFL Home Editionを2020年3月(日本は4月)から開始しました。
・TOEFLを受験したいけどコロナが心配
・自宅で受験できるなら慣れた環境で出来そう
そんな方に向けて、本記事ではTOEFL Home Editionについて受験方法や注意点、メモの取り方、予約方法、受験の流れなど徹底解説します!
この記事を見ればTOEFL Home Editionについて理解が深まり、本番は自信を持って臨むことができるようになるでしょう。
TOEFL Home Editionとは
今までテストセンターで実施していたTOEFL iBT®テストと同じ内容、フォーマットで受験することができ、試験中はオンラインでカメラを通して試験監督による監視のもとでテストを受けます。
受験の際は自分のパソコンを使用して自宅で受験ができます。
それでは今までの違いや自宅で受験する上での注意点をお伝えしていきます。
今までのTOEFLとの違い
テストセンター受験のTOEFLのテストでは月に3-5回、基本的に土日での受験でした。(年間約50回開催)
土日に仕事などがある社会人にとっては受験する日程を調整したり半日以上の時間を確保するのは中々容易なことではありません。
テスト開始時間も10時前には本人確認やセキュリテイーチェックなどを進め、15時前に全て終わる流れでした。
しかし、Home Editionでは週に4日24時間受験でき、最短で申込完了の翌日に受験することが可能となりました。
学生であれば午後の早い時間にテストを終わらせたり、社会人であれば平日にテストを実施できるなど、フレキシブルに調整することができるようになりました。
TOEFL Home Editionのメリット
テストセンター受験のTOEFLでは、申し込みが7日前、会場受験は年間約50日、平日の実施はなく土日に実施されていました。
それに対し、Home Editionは、最短で申込完了の翌日に受験することが可能、週に4日24時間受験できるのです!
さらに、自分の慣れたパソコンで受験できるのは一番のメリットかもしれないです。
個人的な所感ですが、パソコンによってはキーボード配置、キーボードの叩き具合、WindowsかMacかでやり易さやタイピング速度が変わってきます。
ライティングでは普段自分のパソコンでタイピングをして対策をされる方がほとんどですので、自分が学習してきた成果を100%出せるというわけです。
Home Editionはテストセンター受験TOEFLと同じスコアとして使えるのか
Home Editionを受ける上で重要なのが、獲得したスコアが今までテストセンター受験をしていたTOEFLスコアと同じように自分の必要な場面で使えるのか?ということです。
せっかく勉強して目標スコアを獲得したのに、スコアが使えなければ意味がないですよね。
結論から申し上げると、Home Editionのスコアは使える場と使えない場があります!
多くの方は、TOEFLのスコアは海外大学への受験・留学・大学院進学、国内大学への受験で使用します。
学校によっては使える大学・使えない大学があるのが現状です。
海外大学ではHome Editionを正式なスコアとして認めているところが非常に多いので、自分の志望している大学・大学院が使用可能かどうか事前に調べておきましょう。
Home Editionを採用している大学・機関の確認はこちら
Home Editionを受験する上での注意点
通常のテストセンター受験のTOEFLと違いHome Editionでは受験環境を自分で整える必要があります。
その上で、受験日当日までに準備すること、注意点をまとめました。
使用機器・受験環境
TOEFLiBT®HomeEditionまたはPaperEditionに登録する前に、コンピューターとテストルームが次の要件を満たしていることを確認する必要があります。
※テスト日に以下の要件を満たしていない場合、テストを受験することはできず、払い戻しや無料のスケジュール変更は受けられませんのでご注意ください。
PC
・デスクトップまたはノートパソコンを使用します。 ※タブレットまたはモバイルデバイスは使用不可。
・1つのモニターまたは画面のみ ※複数のモニターまたはデュアルディスプレイは禁止。
・PC:Windows®オペレーティングシステム、バージョン10または8を使用します。
MAC®:MacOSX®10.5以降(10.13 High Sierraを推奨)
・Chrome™またはFirefox®ブラウザを使用する必要があります。(無料でダウンロード)
スピーカー・マイク・カメラの設定と条件
・内部または外部スピーカーを使用して音声を聞ききます。
・ヘッドセットまたはイヤホンは使用不可です。
・ヘッドセットの一部ではない内部または外部マイクを使用します。
・コンピューターの内蔵カメラまたは別のWebカメラを使用します。
・テストの前に、カメラを動かして、テーブルトップ上を含む部屋全体を監督者に見せる必要があります。
Bluetoothの機器がNGの場合があるという報告も出ているので避けたほうが良いでしょう。
受験環境
プライバシー
・テスト中は誰も入室しない静かで明るい部屋に一人でいる必要があります。
・公園、インターネットカフェ、レストランなどの公共の場では受験できません。
・テストを開始する前に、部屋のすべてのドアを閉じ、できるだけ背中を部屋の入り口側に向けること。
卓上・座席環境
・コンピュータとキーボードは、机または卓上に置く必要があります。
・部屋へのドアが監督者に見えるように、テーブルと椅子を配置する。
・普通の椅子に座る必要があります。 ※ベッド、ソファーなどの上に座ることは不可
・テスト中に以下のものを置かないこと。
ノート、教材、携帯電話以外の電子機器(携帯電話は試験開始前のチェックインの時だけ使用可)
・試験中の飲食は禁止されています。
途中エアコンなどの温度調節ができないので、事前に部屋は適温の状態に調整しておいてください。
服装マスク装飾品
・テストに適した服装。 ※カジュアルな普段着で大丈夫ですが、極端な肌の露出は避けること
・マスクは着用しないでください。
・イヤホン、ヘッドフォン、腕時計は外してください。(耳・顔・腕は、髪、帽子、その他の物で覆われていない状態で、テスト中も常に見えている必要があります)
・テスト中に耳が見える状態であれば、宗教的なヘッドウェアの着用は可。
・ジュエリー、ネクタイクリップ、カフスボタン、飾りのついたクリップ、くし、バレッタ、ヘッドバンド、その他のヘアアクセサリー類は着用しないこと。
テスト中もメモについて
・セキュリティ上の理由から、通常の紙にメモをとることはできません。
・ノートテイキングは鉛筆・ペンの使用不可。①②いずれかを使用して行うこと。
① A3〜A4程度の卓上用ホワイトボード(1枚・両面利用可)と消せるマーカー(1本)
② A3〜A4程度の透明なシートプロテクターに入れた紙(1枚・両面利用可)と消せるマーカー(1本)
テストの最後に、すべてのメモが消去されたことを監督者に示す必要があります。
ダイソーなどでA4の大きのホワイトボードを買いに行きましょう!
受験申し込み
続いてお申し込みに関して詳細と注意点ををお伝えします。
受験料
受験料:約26,950円(1ドル=110円の場合で計算)
通常申込みの場合「US$245」(日本におけるTOEFL iBT®︎の受験料)
会場費がかからないので安くなるかと思いましたがそういったことはありませんでした。
受験日・開始時間
受験日:週4日24時間体制で実施
受験開始時間:開始時間は一律ではなく、空き状況に応じて10分ごと(例: 11:00開始、11:10開始、11:20開始など)の開始枠から受験者が自由に選択が可能
予約可能な受験日時:約6ヶ月先の日程の中から、受験日時を選択可(受験日や開始枠は事前予告なく変更になる可能性があります)
自宅受験は最短で申し込み完了の翌日に受験することが可能です。
身分証明書(ID)の準備
日本国籍の方
以下いずれか1点を用意してください。
・有効期限内のパスポート 【氏名、顔写真、署名必須】
・個人番号(マイナンバー)カード【氏名、顔写真、署名必須】
・住民基本台帳カード【氏名、顔写真、署名必須】
・運転免許証【氏名、顔写真、署名必須】
* 個人番号(マイナンバー)カード、住民基本台帳カード、運転免許証に署名がない場合のみ、「もう1点の身分証明書【顔写真入り】」を提示する必要があります
日本国籍ではない方
・有効期限内のパスポート(氏名、顔写真、署名必須)
* パスポートが英字ではない場合、「もう1点の身分証明書【氏名、顔写真、英語表記必須】」を提示する必要があります
※必ず受験当日に有効な身分証明書であることに注意してください
※学生証(氏名、顔写真入り) も身分証明証として受け付けることができますが、いくつかの必須項目がないと身分証明書としての受付不可
受験中にトラブル・カンニング・不正行為と疑われたら
テスト中に技術的な問題が発生した場合は、口頭またはLogMeInチャット機能を通してオンライン試験監督者(Proctor)に通知が必要になります。
Proctorは、英語を話しますので英語で自分で説明する必要があります。
一時的にインターネット接続が切れた場合、接続が回復するとProctorに自動的に再接続され、 試験を再開できる場合は、試験監督者が再開します。
再接続できない、また試験監督者と話すことができない場合は、窓口へ問い合わせてサポートを受けてください。
テスト中も、不正行為防止のため人間の試験監督者とAI技術によってリアルタイムでカメラの監視が行われています。
カメラに近づき過ぎたり、フレームアウトすると、カメラとの位置を調整するように指示が入るようなので注意が必要です。
また、実際の受験者が10分休憩中にスピーキングの練習をしたり、問題を振り返って確認していたことで不正行為と捉えられテストを中断されたという内容も報告されています。
テストセンターに行かない代わりにAIによる細かい監視があるので、私としては休憩中は下手に練習や振り返りをしないことをおすすめします!
Home Editionはおすすめ
テストを受ける前にPCや設備の準備、受験環境を整えるなどやるべき作業はたくさんあります。
また、監督者が直接自分の試験最中を見れるわけではないので、少しでも疑わしい行為は不正行為とみなされる可能性が高いのである意味緊張感が抜けないかもしれません。
しかし、一度Home Editionの受験環境を整え実施してしまえばテストセンターまで足を運ぶ必要がなくなるのでその分の時間を勉強や準備時間に当てられると思うとHome Editionは受験しやすいテストといえます。
テストセンターで受験した場合受験者が一斉に受けるのでタイピング音やスピーキングの声が気になって集中できなくなりますよね。
それに比べHome Editionでは静かな環境で受けられるので自分が解くことに100%集中できます。
私が一番気になるのはPCです。
ノートパソコンかディスクトップか、キーボードが日本語版かUS版かでも普段自分が使っていないものだったら多少焦ります。
普段受けている会場のPCが慣れている人でしたら問題はありませんが、特に初めて受ける人は尚更焦ると思います。
テストセンターなら事前の細かいリサーチをするか、それが億劫であればHome Editionに振り切って完璧に環境を整えましょう。
以上を踏まえると、自分の志望する学校がHome Editionを活用しているところであれば受けてみることをおすすめします!
詳しいTOEFLの勉強方法については下の記事を参考にしてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
Home Editionについて理解いただけましたか。
まだテストセンターで受験する方も多いと思いますが、リモートでの学習や受験が普及している中より受けやすい体制が整ってくることでしょう。
イングリッシュイノベーションズではHome Editionで受験された生徒さんもいらっしゃいますので、随時受験レポートを上げていきますので必見です!
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