【アメリカ大学留学希望者必見】必要になるGPAの目安とは?
アメリカの大学では、高いGPAを取ることで、さまざまな場面で優位に立つことができます。
今回の記事では、GPAとは何か?またGPAによって、どのように評価されるか?を解説していきます。
そもそもGPAとは、Grade Point Averageの略で、アメリカの高校や大学などで一般的に使われている成績評価の指標のことを言います。
アメリカでは、さまざまな場面でGPAが評価基準になります。
大学では、GPA・C以上を取っていないと受けれないクラスもありますし、就職の際は、GPAの値が重要な採用基準になります。
そのため、アメリカの大学生は一生懸命勉強して良いGPAを取ろうとします。
特に、留学生たちは、良いGPAを必死に取りにいきます。
なぜなら、留学生たちは、悪いGPA(単位を落としてしまう、GPAで言うとD or F)を1セメスターで12単位のうちのどれかのクラスで取ってしまうと学生ビザが失効してしまうからです。また、コミュニティカレッジの学生たちは、4年生大学に編入するために高いGPAの値が必要になります。
以上の理由から、アメリカの学生は日本の学生と比べて勉強をしなくてはいけないと言われているのです。
最近では、日本の大学でも従来の偏差値評価から、GPAを一つの成績評価指標として取り入れるようになってきました。
文部科学省によると、2005年248大学(全体の35%)、2011年453大学、2015年には634大学(全体の85%)、まで増えてきたそうです。2017年の時点では92.2%の大学がGPA制度を導入していると文部科学省のアンケートに答えています。
それでは、もう少し細かくGPAについてお話します。
アメリカの大学へ進学する時に合否の決め手になるGPAについて
日本の大学では、一般入試というと大半が1発試験での合否となりますが、アメリカの大学は日本のようなペーパー入試だけで合否が決まる、という考査方法ではありません。
過去(一つ前の学歴)の成績(GPA)や先生からの推薦状、本人のエッセイ、面接、その他ボランティアなどの課外活動などをまとめて出願し、合否の判断がされます。
※出願者は願書と共に高校3年間分の(アメリカの高校は4年制)のGPAを提出することになります。
GPAの評価方法
GPAの最高点は4。(※この数値も大学によって異なります。A+評価を4より高い数字で評価している大学あります。)
アメリカの高校における3.5のGPAは、日本の高校の5段階の評定平均で単純に計算をすると4.375となります。
※成績や出願先の学校によって計算方法が異なることがある為、詳細は各自学校の担当者に問い合わせください。
ただ、日本の通知表ではアメリカよりも低めに出ることが多く、アメリカへの大学進学という点においては多少不利になる傾向があります。
日本のGPAとの換算方法では、自分は日本の成績が五段階評価で4.2だと、アメリカのGPAに換算して3.5には足らないとなった場合、審査基準が3.5以上必要な大学には引っかからないのか?と言うと、そういう訳でもありません。
と言うのも評価基準、評価の仕方は大学によってかなり異なるからです。
つまり同じ成績評価方式でも大学によってGPAが異なることがあるのです。提出物として出す書類は成績表だけではなく、授業の内容や時間数、評価の基準などを示す書類を同封し、大学側に評価をしてもらう形となります。大学が出席率に重きを置くのか、全体平均なのか、突出した成績を好むのか?など、どこに比重を置くのかなども審査をする大学によって異なってきます。
以上のことからご自身の高校での成績がそのままGPAに換算されるわけではないことを覚えておきましょう。
GPAの重要性
いきなりですが、問題です!
以下の2人。アメリカでは、どちらが優秀な学生と評価されるでしょうか?
Aさん: 日本の大学受験において偏差値の低い大学でGPA4.0で卒業
Bさん :日本の大学受験において偏差値の高い大学でGPA2.0で卒業
答え: A さん
AさんとBさん、一般的に日本では偏差値が高い大学を卒業した方が就職では有利とされてますね。一方、アメリカではAさんの方が就職時において企業から、高い評価をうけます。
それだけ、アメリカではGPAの評価は重要なのです。
(もちろん一部の誰でも知っているような名門大学だと話は別)
GPAは奨学金にも影響
奨学金に関しては、学校や州、国から支給されるものもあります。
このような奨学金は、評価基準をGPAにしているものがほとんどですが、返済しなくてもよいものがほとんどです。
最近アメリカのとある州立大学に進学したイングリッシュイノベーションズの元生徒の話では、GPA3.2以下で奨学金が支給されなくなり、3.0以下で進級にも影響するそうです。アメリカにも色々な種類の奨学金がありますが、結局のところベースとなるのはGPAのスコアとなります。
元生徒さんが通われている大学ではGPA3.0が一つのボーダーとの事でした。留学生にとっては厳しい環境ですね。
少し話は脱線して、スポーツの留学生について解説していきます。
NCAA(National Collegiate Athletic Association)という、アメリカの大学の体育協会があります。
NCAAは、大学スポーツを統制している組織です。しかし、日本のスポーツ組織と考え方が異なります。
この組織のすごいところは、学生スポーツ選手の人生をサポートするという考え方が組織の根本にあることです。日本のスポーツ組織は、スポーツを優先し勉強をおろそかにする傾向があるように思えます。NCAAに加盟している大学の選手は、ドーピング検査なども厳しいですが、GPAが低すぎると大会に出れないこともあるそうです。それだけ、勉強をすることが重要視されているのです。
最近、日本もこのような動きがスポーツ界におこっています。2019年に、スポーツ庁は日本版NCAAとして、UNIVASを設立しました。日本の大学が組織として、スポーツと勉強の両立をどこまでできるかがこれから試されます。
名門大学に必要なGPAはどれぐらい?
さて、話を戻していきましょう。
上記を踏まえ、名門大学に必要なGPAはどれぐらいか?
結論を言うと、アメリカの名門大学に入学するには3.7が必要だと言われています。
<ハーバードの例>
⁻卒業生のGPA平均は3.64。
⁻合格者のGPAは3.75以上が90%、3.5以上だと97%
※カレッジボード調べ
97%が3.5以上ですよ。平均3.64です。
GPA3.5以上ないと絶対合格できないの?
自分はどうやら3.5はなさそうなので、諦めるしかないのか…。
わずか3%だけど、3.5以下のGPAで入学している人もいそう…。
確かに、私の知人でも実際に2点台でハーバード大学に入学した方がいます。そういう意味では可能性はゼロではありません。しかし、それは大学自体がGPAだけを評価の基準としているわけではないからです。
つまりはGPAが低くても人は相当他の部分が長けているということ。めちゃくちゃスポーツが出来るとか、全米〇〇コンクールで優勝してます、とか…。
となると、やはり普通の人が3.5以下で合格するのって簡単ではなさそうです。
GPA3.7って、どれぐらいすごいの?
ちなみに、名門大学にあると良いと言われてるスコア3.7。
これを単純計算すると、5段階法では平均4.625となります。
これがどれだけ難しいのか?日本の成績イメージで言うと、基本的にオール5。もし4があっても1年間に1つか2つくらい。それも、中学3年生から高校3年までの6年間の平均GPAを提出するとしたら、その間、ほぼずーーーっとオール5。しかも主要教科だけでなく、体育や技術などすべての授業で!です。
正直、そんな人いるのか???と疑いたくなりますが、アメリカの高校や大学は絶対評価の学校が多く、日本よりはこのようなスコアは取りやすいのです。
卒業後のことを考えると難関校に行かない方が良い?
「偏差値の高い高校より偏差値の低い高校の方が良い大学へ行くためには有利なのでは?」
という質問を受けます。
答えは、ある意味ではYESです。
評価方法が学校によっても違うので一概には言えませんが、その傾向はあるでしょう。偏差値の高い学校の生徒のまわりは勉学に励んできた生徒ばかり。相対評価をされる学校においては、その中での争いとなります。必然的に良い成績を修めるのは難しくなり、より良いGPAを取るのは難しくなります。
例えば、東京大学に通う生徒さん達のIQは平均120だそうです。そんな賢い人たちの中での成績競争、となると大変なことがわかります。それでも、東京大学を卒業した優秀な方が、アメリカ名門大学院を受けたもののGPAが悪くて苦戦してしまう。という話しは良く耳にします。
注:一部の大学では、大学の良しあしを評価の基準にも取り入れています。
GPAが低かったらどうすればいい?
GPAが思わしくなければ当然ほかの部分でアピールしないといけません。
具体的に言うと、推薦状とエッセイ、面接ですね。
推薦状
推薦状は学校の先生か、選考の教授に書いてもらうのが一般的です。
内容は、あなたが優秀な生徒であることをアピールしてもらうするというものです。一般的に日本のGPAはアメリカのGPAよりも低く出てしまう傾向にあるので、その採点法が厳しい旨、本当は優秀なんだけれども、GPAは良くないといった内容を書いてもらうと良いでしょう。
エッセイ
エッセイは自分のアピールをする場です。
自分が何を頑張ってきたのか、部活動なのかボランティアなのか、学外活動はもとより、他の活動にも長けている旨をアピールしましょう。
面接
面接の根本の目的は、あなたがその大学に入ることでどんなメリットがあるかに答える場です。
さまざまな質問が投げかけられると思いますが、落ち着いて自分の優れているところをアピールしましょう!
※面接がない学校もあります。
一番初めに行く大学=卒業する大学ではない
そもそもあなたが3.5なくて、それでもアメリカの名門大学を出たいんだ!
そんな人ははじめからその3.5が必要な名門大学に入らないといけない、という固定概念を捨てることもひとつの手かもしれません。そもそも、基礎学力がなければ名門大学での授業にはついてはいけないでしょう。まずはコミュニティーカレッジやリベラルアーツ系のカレッジで良いGPAを取得してから目的の大学に転校するという方法もあるのです。
日本では入った大学=卒業する大学、と言う概念が存在するように思えますが、この概念はどこの国でもあるとは限りません。事実アメリカ人は、最終学歴にはこだわりますが、途中の経緯については全くといいほど気にしません。
GPAが取りやすさを第一に進路を考えるのも一つの手だと思います。
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