【最新版】TOEFL iBT®︎テストとは?申込方法や注意点などまとめました
アメリカへの進学だけではなく、日本の大学進学などにも使われているTOEFLですが、そもそもどんなテストかご存知ですか?
申し込み方法や当日の試験がどのように行われるか知っていますか?
ここでは試験の申込み方法から試験当日について、注意点などTOEFLの詳細を包み隠さず紹介します。
こちらの記事では会場で受けるTOEFL iBTについて解説します。また、2020年からHome Edition(自宅受験)が新たに導入されました。TOEFL iBT Home Editionについては下の記事からチェックしてみてください。
※記事後半ではTOEFL各技能の勉強法などの紹介もあります。
TOEFL iBT® テストとは?
TOEFL® テスト(Test of English as a Foreign Language)は、1964年に英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発され、2005年9月に米国で導入され、日本では2006年7月から運用が開始されました。
アカデミックテストとして、コミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に高い精度・公平性をもって測定されます。
さらに、各スキルを組み合わせて、問題を解いていく能力を評価するなど、どれだけ英語を「知っているか」ではなく、「使えるか」に焦点をあてています。
つまり、英語を母国語としない人が英語を使って勉強をする大学などに通う場合の英語能力の証明となるテスト、ということです。
TOEFL iBT® テストの特徴
英語圏の大学・機関だけでなく、世界160か国、11,500以上の大学・機関で、公式スコアとして留学や就活などに活用されています。
特徴としては、
・コンピューターで行うテスト
・全セクションでメモをとることが可能
・複数の技能を同時に測定する問題が出題される
・採点されないダミー問題が出題されることがある
ダミー問題についの詳細はこちらから
最も大きな特徴として、試験はすべてコンピューターで行われるということです。
もちろんスピーキングもライティングもコンピューターで行います。
スピーキングはマイクに向かって出された問題について話をします。
ちなみに、TOEFLと近しい試験のIELTS™️スピーキングテストでは試験官との、対人でのスピーキングテストとなり異なります。
また、ライティングはキーボードでのタイピングで行いますので、タイピングのスキルも必要となるのが特徴です。
TOEFL iBT® のテスト内容
TOEFLテストにはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションがあります。
実はリーディング以外にはリスニングスキルが必要となる問題があり、リスニングのスキルはTOEFLテストを攻略するために、とても重要なスキルとなります。それはどうしてなのか?各セクションごとの問題形式を解説するとともにお伝えします。
テスト形式
セクション :Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクション
テスト時間 :約3時間(改訂)
セクション | 時間配分 | 出題内容 |
リーディング | 54-72分 | 問題数: 3 or 4パッセージ 設問数: 各10問 |
リスニング | 41-57分 | 【講義】問題数: 3または4題 設問数: 各6問 【会話】問題数: 2または3題 設問数: 各5問 |
スピーキング | 17分 | 【Independent task】 1問 身近なトピックについて意見を述べる 準備15秒 解答45秒【Integrated tasks】 3問 読んだり聞いたりした内容を要約して話す (1)Read+Listen→Speak 2問 準備30秒 解答60秒 (2)Listen→Speak 1問 準備20秒 解答60秒 |
ライティング | 50分 | 【Integrated task】 1問 20分 読んで聞いた内容を要約してエッセイ形式で書く (150~225 words)【Independent task】 1問 30分 設問に対する自分の意見を書く (300 words以上) |
Reading
問題 | 問題数 | 時間配分 |
【文章】3-4つ | 各10問 | 1問あたり2分以内 |
リーディングでは、アカデミックな長文読解問題(1パッセージ約700語)から、自然科学、社会科学、芸術、生物学、天文学、社会学・歴史(Introductory Level)、経済学、経営学など幅広い分野の教養科目を題材に出題されます。
リーディングにはダミー問題が存在し、3つの大問(ダミー問題なし)が出題される場合は54分、4つの大問(ダミー問題あり)が出題される場合は72分で解答します。問題のほとんどが4択の選択問題となります。
Listening
問題 | 問題数 | 時間配分 |
【講義】3-4つ | 各6問 | 各リスニング3分 |
【会話】2-3つ | 各5問 | 各リスニング3-5分 |
個別にヘッドセットで英文を聞きながら行います。
講義と会話の2種類で構成
・幅広い分野の教養科目を題材とした講義(3-5分)
・教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話(約3分)
リスニングにもダミー問題が存在し、通常は大問が2つあり、ダミー問題を含む場合には大問が3つとなる。
会話問題2題・講義問題3題の場合は“ダミー問題なし”、解答時間は41分です。会話問題3題・講義問題4題の場合は“ダミー問題あり”、解答時間は57分です。問題のほとんどが4択問題となります。
リスニングは「一度しか聞くことができない」ので、リーディングセクションのように解答をスキップし見直しすることができません。
リーディング試験中のメモについてですが、メモに関しては最低限にできるように日頃からトレーニングをしておきましょう。というのも、リーディング最中は聞くことに精一杯で全てをメモするのは不可能です。途中なんて言っていたかメモで迷っていると大切なポイントを聞き逃してしまうので、メモは最低限、重要なポイントを抑える事をポイントに解くことをおすすめします。
会話形式の問題で取り上げられているテーマは、ほとんどが大学生活についての話、講義形式の問題は、講義内容に関するものです。この問題に対しては、大学の講義の内容なので専門用語も多用されます。
休憩10分
テストルームからの退出が認められ、トイレの使用、水分補給、軽食が許されています。
ただし、電話、時計、その他の機器の使用は認められていません。
また、他の受験者との目立っての会話、メモ用紙への書き込みも禁止されています。
Speaking
問題 | 問題数 | 時間配分 |
【Independent task】 | 1問 | 準備15秒/45秒解答 |
【Integrated tasks】 (Reading、Listening、Speaking) | 各2問 | 準備30秒/解答60秒(2問) |
【Integrated tasks】 (Listening、Speaking) | 1問 | 準備20秒/解答60秒(1問) |
Independent tasks:1問
身近なトピックに関する単純な質疑応答の独立型問題(Independent Task)。
短い英語の文章が課題文(質問文)として提示され、それに対する受験者の考えを述べます。
1問目は自分にとって身近なトピックについて意見を述べます。
※ 準備時間は15秒・解答時間は45秒です。
Integrated Task(Reading、Listening、Speaking):2問
75~100語程度のパッセージを読んだ後に、その内容に関連する会話や講義を聞いて設問に答える統合型問題が2問あります。
パッセージを読む(45−50秒) → 関連した音声を聴く(60秒~90秒)→ 設問に対して解答、という形式になります。
3問目は大学内での会話の内容や背景を要約して説明することが求められ、4問目は学問的な内容を読み取って解答することが求められます。
※ 解答の間は30秒・解答時間は60秒です。
Integrated Task(Listening、Speaking):1問
長めの会話や講義を聞いた後に、その内容を問う設問に答える統合型問題が1問あります。
レクチャーを聞く(60秒~120秒程度) → 設問に対して答える、という形式になります。
学問的な講義を聞き、その内容を要約したうえで、その中で挙げられた例と主題の関連性について述べることを求められます。
※ 解答の準備時間は20秒・解答時間は60秒です。
Writing
問題 | 問題数 | 時間配分 |
【Integrated task】 | 1問 | 20分 |
【Independent task】 | 1問 | 30分 |
Integrated Task:1問
解答の制限時間は20分。
読んで聞いた内容をエッセイ形式で書く、いわゆる英語で要約をする試験とも言えます。セクション自体はライティングですが、問題の中にはリーディング(読む)とリスニング(聞く)の2つの技量が試されるので試験となります。
アカデミックな文章を読む(3分) ▶︎ 文章に対する論破を聞く(約2分) ▶︎ 要約を作成する
という形式になります。
まず、230~300語程度のリーディングパッセージを3分間で読み、その後、約2分間の文章に対する論破が始まります。内容は、論点に対して違う視点からの批判を提示するものです。リスニングが終了すると解答画面に切り替わるので20分でライティングを行います。
解答の語数は150~225語程度が目安となっています。(ライティングの間、リーディングセクションを見返すことが可能です。)
Independent task:1問
解答の制限時間は30分。
その間に与えられた課題に対する自分の意見を書きあげる内容になります。
出題された問いに対して受験者自身がどちらを支持するか?、立場や意見を述べることが求められます。賛成・反対を求められる場合は自分がどちらかを選択し、その内容について述べましょう。また、その理由についても、例などを交えて説得力のある説明することが必要です。
解答の語数は、300語以上であることが好ましいです。
TOEFLスコアがあると何ができる?
アメリカの高等学位への進学はもちろんですが、TOEFLのスコアは日本でも有効に働きます。
どんなことにTOEFLのスコアが使えるのか? 何点取れれば、希望の進路に進めるのかを知ることで目標を立てることができます。
アメリカ
コミュニティーカレッジ(短期大学)ならTOEFL iBT 45から、4年制大学でTOEFL iBT 61から、名門大学を目指すならばTOEFL iBT 100が必要となります。
また、専攻によっても必要となる点数は異なります。
TOEFLの必要点数と大学リストはこちらからご覧ください。
アメリカの大学に進学を目標としている方の多くは80点を目指しています。
80点があると選択肢が大きく広がり、学校、学部を選ぶことができます。
日本
日本の大学でもAO入試や一般入試でもTOEFLのスコアがあれば加点される場合や学部によっては必須の場合もあります。
TOEFLの必要点数と日本大学リストはこちらからご覧ください。
センター試験と違って、テストが一年間に何度も受験できるので早めに勉強を始めましょう。
テストを何度か受けることで、過去に受けた良い点数だけを集めてマイベストスコアとして、提出することもできます。
テストの申込み方法
テストに申し込むにはまずは個人のアカウントを作成する必要があります。
お申し込み方法は公式ホームページで詳細がありますので確認をしましょう。
注意!!
Appleユーザーが使っているサファリブラウザや携帯電話からではお申込みができないことがあります。
解決方法:ブラウザを変えPuffinもしくは、Google Chrome から申し込みを行ってみてください。
また、お支払い方法はクレジットカードまたはデビットカード(American Express®、 Discover®、JCB®、China Union Pay®、Diners Club®、Mastercard® または VISA®。のみ)が主流になっていますが、電子小切手 (e-check) 、PayPal® 、小切手または郵便為替 、Western Union® QuickPay® — 郵送での申し込みのみの受付もしているとのことです。テスト受験者の名義ではないクレジットカード/デビットカードも使うことができるので、学生さんも心配いりません。
早めに予約しないと会場が埋まっていることがあります。
しかし、キャンセルが出て空きが無かった会場に空きが出ることがありますので、予約をする際は毎日チェックをし、いい試験会場で試験を受けましょう。
テスト当日
・テスト当日に有効な身分証明書(ID)
・Registration Number
・テスト前日にMy Home PageのView Order(s)で確認した内容を印刷したもの
有効な身分証明書はパスポートを持参するといいでしょう。
必ず有効期限内の原本が必要となりますのでご注意ください。
試験室内には基本的にIDのみ持ち込むことができます。
入室前に、持ち物チェックが行われます。
最小限の荷物のみをもって試験当日、試験会場に行きましょう。
また、試験当日は試験開始30分前には集合が必要となります。
遅れた場合、試験が受けれず、試験代の返金もありませんので試験会場へは早めに行って、準備をしておきましょう。
TOEFLテストあるあると注意点
スコアレポート
TOEFL iBT公式テストでは、テスト直後にいくつかの質問事項があります。
その中にはなんとテストスコアをキャンセルしますか?という項目が存在します。
学校へスコアを直接提出する人が、酷い結果だと感じた際に送らない方が悪いイメージを持たれない等の理由であるようです。
しかし、テスト後に疲れ切っている人間からしたら、そのような英語の質問はどうでもよくケアレスミスで希望しているのに、希望しないをクリックする場合もありますよね 。
実際には進学を考えている学校などに試験結果を送らないといけないのに送ることができない、といった事態になってしまうこともあり得ます。
実はそんな場合でも、テスト後の申請を行うことができます。
送付先1団体に付きUSD$20かかりますが、試験後2年以内なら申請可能です。
ただし試験前であれば4団体まで無料でスコアレポートを送ることが出来るので、必要な方は忘れないように試験前に申請をしておきましょう。
詳しい申請のルールはこちらから
キーボードレイアウト
TOEFLはアメリカのETSという機関で作られているテストです。
パソコンのキーボードは、標準の英語コンピュータ キーボード (QWERTY 配列) が使用されます。
日本で使い慣れているボタン配置と若干異なるものもありそれによってタイピングをするのにロスをすることがあります。
日頃のライティングの勉強からアメリカのキーボードレイアウトに変更し、ボタン配置に慣れておきましょう。
ボタンの位置がわからず迷ってしまうと、ライティングが書き終わらないということもあるかもしれません。
スコアに納得がいかない?
TOEFLではスコアに納得が行かない場合、スコアの見直しを申し込むことができます。
ただし、スピーキングとライティングのみ見直しが可能です。
リーディング、リスニングは一切再チェックができないので注意!
■受験から30日以内の見直し申込み
■スコアの見直しは1度のみ可能
■両方のセクションでスコアの見直しを希望される場合は、同時に申し込まなければいけない
■スコアの見直しによってスコアが変わる場合は、この訂正済みのスコアが正式のスコアとなる(下がった場合も!)
■スコアをすでに機関または団体に送付するよう要請している場合は見直しは不可
■手数料は1セクションUS$80
スコアの見直しは必ずしもスコアが上がるとは限りません。
また、すでに進学希望先大学などにスコアを送っている場合はキャンセルできないので注意してください。
スコアをキャンセルしたい
自分のTOEFL専用アカウントにスコアを残したくない場合は、スコアをキャンセルすることもできます。
しかし、スコアをキャンセルをした場合は、1セクションのみではなく、すべてのセクションがキャンセルされます。
スコア自体をキャンセルするので、受験者はもちろん進学希望先の大学などにもスコアは届きません。
スコアをキャンセルした後に、スコアを取り戻したい場合は取り戻すこともできます。
ただし、受験日から60日以内に申請する必要があり、手数料US$20がかかります。
60日以内であれば取り戻せますが手数料もかかるので、スコアに納得が行かなくてもスコアを受け取るほうがいいでしょう。
TOEFLどうやって勉強したらいいの?
ここでは、TOEFL各技能の勉強法を紹介します。
TOEFLを勉強されている方からよく耳にするのが
・TOEFLの勉強のしかたがわからない
・自分の行っている勉強法があっているのかわからない
・独学で勉強しているが、教材の答えをみても何故その解答が正解になるかわからない
・スコアが伸び悩んでいるので、各技能の勉強法を詳しく知りたい
TOEFLは4技能のスコア合計が、最終的なスコアになります。
ただ、やみくもにTOEFLの勉強をしていてもスコアアップは望めません。
また、やみくもに勉強してしまうと、勉強時間だけ取らてしまう結果となります。
スコアアップを目指すうえで、各技能の勉強法を理解することは重要です。
下記記事では各技能の採点基準、問題の構成、勉強法などを詳しく解説しています。
また、リーディングに関しては、ダミー問題に関しての説明もあります。
是非、参考にしてみてくださいね。
イングリッシュイノベーションズとは?
「やっぱり独学で勉強をすることが不安」
「独学で勉強しているが、スコアが伸び悩んでいる」
「最短でスコアアップを目指したい」
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当校の体験レッスンは学校についての説明もさせて頂きますが、TOEFL対策とスコアアップの秘訣についても一部伝授しています。
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一見英語だと説明が分かりにくそうなのですが、実際には逆で、卒業生は皆さんかなり短い期間でスコアを上げています。
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